SLA式3Dプリンターで出力した酸化グラフェン混合エラストマーの物性に関する研究報告

2020年 1月 6日

2020年1月2日

Adilet氏らは2020年1月2日、SLA式3Dプリントによって酸化グラフェン混合複合材を造形した際の材料物性についての論文となる、「GO-modified flexible polymer nanocomposites fabricated via 3D stereolithography」(3次元ステレオリソグラフィー法を用いた酸化グラフェン混合柔軟性樹脂ナノ複合材の造形)を発表した。発表によれば、酸化グラフェンを光硬化性材料へ混合した試みは同研究が初めてであるとしている。研究者らの報告によれば、酸化グラフェンを混合して出力されたSLA材料は、機械強度とヤング率、および伸び率のいずれも悪化したとしている。この結果について研究者らは、SLA樹脂内で酸化グラフェンが不均一に凝集し、大きな塊となってしまうために、出力された複合材の物性が大きく変化したものと推測しており、酸化グラフェンを均一に出力する効率的な手法についての更なる研究が必要であると述べている。

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