GRAZ工科大学がLED式金属3Dプリンターを開発

2020年 5月15日

GRAZ工科大学 2020年5月12日

GRAZ工科大学の研究者らは2020年5月12日、粉末金属を溶融させるためにレーザーの代わりにLEDを使用する新たな粉末金属積層造形システムを発表した。同システムでは、同大学の製造工学科長のFranz Haas氏が率いるチームが開発したSLEDM(選択的LED光溶融)法を使用する。同大学の研究者らによれば、LED光をエネルギー源とするSLEDM法を採用することで、造形時間や粉末金属の消費、装置価格、および後処理に要する労力を最適化できるとしている。開発されたSLEDM式3Dプリンターは、照明器具専門のPreworks社製高出力LED光源を搭載するとともに、0.5 mmから20 mmの範囲で可変的にLED光を集光可能な複雑なレンズシステムを装備している。同システムにより、LEDビームの収束径を変化させることで、内部構造の詳細さを維持しつつ、同一の加工時間でより大量の金属を溶融させることができるとしている。

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