ArianeGroup社が完全3D造形燃焼室の試験に成功

2020年 6月15日

ArianeGroup社 2020年6月8日

航空宇宙系企業のArianeGroup社は2020年6月8日、同社初の完全3D造形燃焼室の試験に成功したと発表した。同社による3D造形燃焼室の製造および試験は、ESA(欧州航空宇宙局)のETID(エキスパンダーサイクル技術統合デモンストレーター)プロジェクトに基づくもの。今回の試験は、ESAのプロメテウスエンジンテストモデルへの3D造形機器の適用を評価するために実施された。ArianeGroup社は、今回の試験の成功がロケットエンジンの完全積層造形への道を開くだろうと発表している。今回試験された燃焼室には、コールドスプレー積層造形法による銅合金製冷却経路とアウタージャケットや、レーザー溶融法によって一体成形された噴射器などの革新的な機構を備えている。

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