Maplesoft社がモデルベースシステムズエンジニアリングソフトウェア「MapleMBSE 2020」をリリース
2020年 1月20日
Maplesoft社 2020年1月17日
2020年1月17日 ―― Maplesoft社は2020年1月17日、同社製モデルベースシステムズエンジニアリングソフトウェアの最新版となる「MapleMBSE 2020」を発表した。MapleMBSEは、全てのプロジェクト関係者に複雑なMBSEツールを習熟させることなく、モデルベースシステムズエンジニアリングプロセスを設計プロジェクトへ導入することを可能とするソフトウェア。MapleMBSE 2020では、モデルの作成と文書化に関するより改善されたワークフローが導入されている。
MapleMBSEは、システムズモデルのために、モデルを直接編集するためにタスク固有のビューを備えた効率的なExcelベースインターフェイスを提供することで、設計グループ全体を通じて情報の一貫性を確保し、知識を共有できるようになる。広く普及しているExcel形式のインターフェイスにより、SME(内容領域専門家)は意思決定するために必要な情報の収集と解析を行い、結果を改めてモデルに組み込むことができる。MapleMBSEは、少数のシステムズエンジニアリングツールの専門家によって全ての事象をふるいにかける必要をなくし、エンジニアリングプロセスを一般的なものとするとともに、標準的なシステムズエンジニアリングツールで平均的に生じていた経費や時間、およびミスの発生を大幅に削減することができる。今回の新規リリースでは、試験やWhat-If分析シナリオを容易に支援するためのモデルの旧リビジョンを確認し、編集するための機能や、変更をリバートして以前の状態へ戻す機能、および透明性とトレーサビリティの改善用のモデルエレメントのための文書を作成、確認して修正する機能など、モデルに関する作業の柔軟性を強化するための機能が導入される。加えて、パフォーマンスの改良により、MapleMBSEモデルの読み込みに要する時間が大幅に削減されている。
Maplesoft社MBSE Solutions部門バイスプレジデントのPaul Goossens氏は、「プロジェクトステークホルダーのほとんどは複雑なMBSEツールに習熟していることはなく、またそうあるべきではありません。これまで、利害関係者が真に関与するということを実現するのは非常に困難であり続けてきましたが、それでもプロジェクトと組織の成功にとって極めて重要なことです。MapleMBSEによって、全ての関係者がシステムズエンジニアリングプロセスに貢献できるようになります。この度の新たなリリースでは、効率性と効率的なモデル開発、およびコミュニケーションを支援するためにワークフローが改善されています」と述べている。
MapleMBSEやMagicDraw、Cameo Systems Modelerなどのさまざまなツールで作成されたモデル全体へのシームレスなアクセスを可能とするNo Magic社のTeamwork Cloudへの接続機能に加えて、新リリースでは最新のIBM Rational Rhapsodyやその他SysMLベースのツールをMapleMBSEと連携する機能が追加されている。
MapleMBSEの顧客には、日産やホンダ、NASA JPL、Sandia Laboratories、およびロッキードマーチンスペースシステムズなどが含まれている。
MapleMBSEに関する詳細情報:
MapleMBSE – MBSE Made Easier – Maplesoft