Canvas GFX社が「Canvas X3 CADComposer」を発表
2020年 2月10日
Canvas GFX社 2020年2月3日
2020年2月3日 ―― 有数のテクニカルイラストレーションソフトウェア開発企業であるCanvas GFX社は2020年2月3日、同社の最新製品となる「Canvas X3 CADComposer」を発表した。
Canvas GFX社とSpatial社との業務提携に基づく初のCanvas製品となるCanvas X3 CADComposerは、テクニカルイラストレーターとグラフィックデザイナー向けに、高価なCADソフトウェアや時間を要するトレーニングなしに、3D CADモデルを自在に取り扱うための能力を提供する。
テクニカルイラストレーターが膨大な種類の2Dアセット内で使用できるように、40もの異なる種類の3DファイルをCanvas環境へインポートし、これらのモデルを配置して展開し、注記を追加することが可能となっている。
Canvas X3では、それぞれのモデルに紐づけられたすべてのメタデータをインポートすることで、部品表の作成を含むさまざまな出力のために個々のモデル部品を文書化し、参照することが可能となっている。
Canvas GFX社製品のユーザーからのリクエストに対応して開発されたCanvas X3では、テクニカルイラストレーターがより独立して作業できるようになることで、優れた業務効率や経済的効率を実現するとしている。
3Dモデルとメタデータを直接取り扱う能力をテクニカルイラストレーターへ提供することにより、下流工程での使用のための膨大な量のモデルビューをCADエンジニアが提供する必要がなくなり、より重要な作業に専念することが可能となる。
Canvas GFX社CEOのPatricia Hume氏は、「2020年の方向性として、Canvas GFXの独立以来初の製品を打ち出すことができることに興奮しています。Canvas X3 CADComposerは、市場において真に独自のポジションを占めており、ユーザーへ新たなスキルと能力を提供し、複雑な3Dオブジェクトの視覚的コミュニケーションに関する重要なワークフローの改善を牽引します。ユーザーからの多様で広範な入力に導かれて、さらに強力な製品を2020年に発売できることを心待ちにしています」と述べている。
Canvas GFX社は、設計や製造、およびエンジニアリングソリューション用の3Dソフトウェア開発ツールキットと、3Dインポートとモデル視覚化のための重要な実現技術に関するリーディングプロバイダーであるSpatial社の協力を得ている。Canvas GFX社のエンジニアリングチームは、業界をリードする3Dデータ変換ソフトウェア開発ツールキットである3D InterOpを選択した。
Spatial社研究開発部門バイスプレジデントのVivekan Iyengar氏は、「Canvas GFX社とSpatialとの業務提携の成果が市場へ導入されることにワクワクしています。3D InterOp製品により、Canvas GFX社製ツールで作成したネイティブデータと同じくらい容易に、インポートした3Dデータに対して作業することができるでしょう。結果として、ワークフロー効率が改善されるとともに、ユーザーエクスペリエンスがさらに高まるでしょう」と述べている。
Canvas GFX社とSpatial社は、2019年5月に業務提携を発表した。Canvas X3 CADComposerは、初めてSpatial社の技術を導入したCanvas GFXアプリケーションとなる。