CNC Software社がCAMソフトウェア「Mastercam 2021」のグローバル公開βテストの開始を発表
2020年 2月17日
CNC Software社 2020年2月10日
2020年2月10日 ―― CNC Software社は2020年2月10日、Mastercam保守契約中のユーザーを対象として、同社製CAMソフトウェアの次期最新版となる「Mastercam 2021」のベータプログラムを開始すると発表した。同β版は全世界のユーザー向けに公開され、中小規模の工場からFortune 100に名を連ねるような大企業に至るまで、Mastercam 2021がリリースされる前に試用し、最終製品を改善するためのフィードバックを提供する機会を得ることができる。ベータプログラムへの参加者は、単純な作業から高度な作業に至るまでを対象とした、多数の強力な新規ツールの早期情報を入手することができる。
より柔軟かつ迅速な多軸プログラミング:単一セットアップ精度のために効率的な多軸加工に取り組む製造者の増加に対応して、Mastercam 2021ではExpanded Multiaxis Pocketing(拡張多軸ポケット加工)や新規3+2軸Automatic Roughing(自動荒加工)ツールパス、および5軸Flowline(流線)ツールパスなどの新技術やストラテジが追加されている。
旋盤および旋盤関連アプリケーションの強化:Mastercam 2021では、カスタムねじ形状に対応し、チャックやチャック爪モデリングへの対応を強化するするために新規Lathe Custom Thread(旋盤カスタムねじ加工)ツールパスが導入されている。Mastercamでは、直接固定することで加工範囲を大幅に広げる個別のコンポーネントタイプとして、コレットチャックに対応している。Mastercam Mill-Turnでは、スイス式機械加工の選択に対応するとともに、解析機能が強化されている。
NCプログラミング速度と安定性、および精度:Mastercam 2021では、新規ツールパスとして、正しい深さを計算した後に穴の面取りを行うための新規Chamfer Drill(面取りドリル)ツールパスに加えて、カスタマイズ可能なマルチセグメントドリルサイクルであるAdvanced Drill(高度ドリル加工)ツールパスが導入されている。また、Mastercam内で境界ボックスを作成するときに、新規Wrap(ラップ)オプションによって最小境界ボックスを作成することが可能となっている。加えて、新規Check Tool Reach(工具リーチ検査)機能により、選択したモデルジオメトリに対して工具とホルダーが届かないような領域を表示することができる。Mastercam 2021では、以上の新機能以外にも多数の新機能や機能強化が含まれている。Mastercamのベータプログラムの詳細については、以下URLを参照。