Protolabs社がGE製積層造形機「Concept Laser X Line 2000R」を導入

2020年 4月27日

Protolabs社 2020年4月21日

2020年4月21日 ―― Protolabs社は2020年4月21日、同社の金属積層造形能力の拡充を目的として、2020年下半期中にGE Additive社製積層造形機「Concept Laser X Line 2000R」を導入すると発表した。
Protolabs社は、光造形法やPolyJet法、樹脂粉末床焼結法、Direct Metal Laser Sintering(直接金属レーザー焼結)法など、さまざまな樹脂および金属3Dプリント装置を取りそろえ、さまざまな垂直的市場へサービスを提供している。今夏にX Line 2000Rシステムを導入することで、Protolabs社は大型金属部品の積層造形による製造能力を同社の顧客基盤へ提供することが可能となるとしている。
GE Additive社のConcept Laser X Line 2000Rプラットフォームは、最大造形サイズが800×400×500 (mm)に達すると共に、一方のモジュールでの造形中に他方のモジュールでの準備を可能する2基のビルドモジュールと2基のレーザーを備えている。Protolabs社は、急速に増加している航空宇宙産業の顧客へ対応するために、同システムを用いてインコネル718製部品を作成することを計画している。
Protolabs社代表取締役兼CEOのVicki Holt氏は、「航空宇宙産業の顧客は特に、複雑な形状の大型部品を製造できる能力を我々に求めています。GE Additive社との協力関係を通じ、同社の最先端機器の活用を拡大することで、金属部品製造に対する顧客の需要の高まりに応えます」と述べている。

X Line 2000Rに加えて、Protolabs社は4基のGE Additive社製Concept Laser M2システムを追加購入しており、同社が保有する直接金属レーザー焼結型積層造型機は30機以上に達している。また、AS9100規格準拠部品製造用に、同社は積層造形機の補助としてSolukon社製粉末除去システムとIpsen社製真空熱処理炉の増設も予定している。
GE Additive社バイスプレジデント兼CEOのJason Oliver氏は、「Protolabs社の躍進は胸打たれるものです。航空宇宙産業のニーズへ非常によく対応可能な弊社製品のX LineおよびM2に対する同社の信頼と継続的な投資を喜ばしく思います。加えて、業務用積層造形に関するビジョンを共有し、共通の信念を持つことによって築かれた、Vicki氏および彼女のチームとの密接な協力関係を高く評価しています」と述べている。

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