Lattice Technology社がCADビューアー「XVL Web3D Manager」を発表
2020年 6月 8日
Lattice Technology社 2020年6月2日
2020年6月2日 ―― PLMカテゴリー向けソリューションプロバイダーのLattice Technology社は2020年6月2日、新規CADビューアーソリューション「XVL Web3D Manager」を発表した。XVL Web3D Managerは、全ての現代的なWebブラウザーで3次元情報とメタデータを含む製品全体のデータを表示することができる。標準的なビューアーソリューションと異なり、XVL Web3D Managerは高速なパフォーマンスとアクセス制御およびそのほかの機能を備え、ギガバイト級の3Dモデルであっても対応可能であることを特徴としている。
Lattice Technology社は、製品開発の下流工程の関係者による3D CADデータの再利用を実現するための製造業向けXVLベースソフトウェアソリューションを提供している。XVLは、信頼できる単一の情報源とすることが可能であり、単独またはPLM / PDMシステムと連携して、3Dデータ利用者のための全社的な製品データバックボーンとして機能し得る。XVLの主な用途は、設計レビューや組立検証、組立作業指示、技術文書、および保守手順規定など。XVLでは、異なるCADベンダー製品で作成されている場合を含め、複数のCADファイルを単一のXVLファイルへ変換することができる。XVLは超軽量であるため、極めて巨大な3Dモデルであっても、完全なアクセスが可能となる。
XVL Web3D Managerでは、XVL形式データファイルに対する完全な管理機能が提供される。管理機能には、履歴管理機能や、PDFやExcelなどの業界標準形式で記述された作業指示や2次元図面などの関連するファイルの保管、社内システムとの連携、およびWebブラウザーを用いたアドオン無しでの関係者との制御された共有などの機能が含まれている。
3Dデータの共有のために、XVL Web3D Managerではユーザー認証とアクセス権限を制御する機能が備わっている。XVL Web3D Managerはサーバー製品であり、HTML5に対応する全ての現代的なWebブラウザー向けに3Dモデルと関連するメタデータをストリーミングすることができる。何千もの部品を含む非常に巨大なモデルを表示する場合でも、XVL Web3D Managerは優れたユーザーエクスペリエンスを提供できるとしている。
Lattice Technology社CEOのHiroshi Toriya氏は、「弊社の顧客の大半はPDM / PLMシステムを利用しています。XVLは、これらのシステムを補完し、製品開発の下流工程における3Dモデルの活用のためのワークフローの改善を促進します。製造や技術文書製作、あるいはメンテナンスなどでのデータ使用者を念頭に置いてXVLを最適化しました。XVLであれば、ほとんどあらゆるCAD形式について、複数のCADファイルを結合することが可能であり、また超軽量フォーマットであることからギガバイト級のCADファイルを取り扱うことができます。弊社の最新製品であり、ギガバイト級のCADモデルファイルですらWebブラウザーのみで閲覧可能なXVL Web3D Managerにより、顧客企業とそのステークホルダーとの連携を大幅に単純化できるでしょう」と述べている。以下のURLより、XVL Web3D Managerのライブストリーミングを体験することができる。