Aegis Software社がMESソリューション「FactoryLogix 2020.2/2020.3」をリリース

2020年 9月28日

Aegis Software社 2020年9月25日

2020年9月25日 ―― Aegis Software社は2020年9月25日、同社製MESソリューションの最新版となる「FactoryLogix 2020.2」および「FactoryLogix 2020.3」の主要機能について発表した。MESプロバイダーであるAegis社は、過度なカスタマイズを必要とすることなく個別生産型製造企業の卓越したノウハウをデジタル化するための最先端機能を継続的に提供することをうたっている。同社によれば、FactoryLogix 2020.2およびFactoryLogix 2020.3により、スループットの増大や生産性の強化、オペレーター体験の向上、および廃棄物の削減を実現するとしている。

FactoryLogix 2020.2および2020.3では、プラットフォーム全体で機能強化が実施されている。最新版における主な新機能とその影響は以下の通り。

  • 機械CADと電気CADの双方に基づく真のデジタルツイン:最新版では、FactoryLogixデータモデルおよびその機能の双方について、電気PCB(プリント回路板)設計CADおよび3D機械CAD形式の両方に基づいて構築されるようになっている。数百ものECADとMCADおよびPLM形式へ対応することにより、工場現場の作業員への指示とデータ収集の双方でアニメーション3D CAD機械モデルを利用できるようになり、真のインテリジェントデジタルツインを推進することができる。FactoryLogixの3D CAD連携機能により、FactoryLogix独自の存在論的データモデルがさらに強化されており、カスタマイズなしで利用可能なコンテクスト化された分析を提供できるとしている。
  • 自動化・個人化製造のための適応型マシンレシピ:FactoryLogixの最新版では、オーダーメイド製品に対して独自の構成に基づいてマシンへダイナミックレシピを投入できるようになっている。これにより、独自の製品に対する完全かつ自動的な、真の単品製造フローを実現すると共に、コスト高な「1工程ごとに1手順」手法を排除することが可能となる。このため、大規模なカスタマイズや時代遅れのソフトウェアツールを不要とし、大量生産環境並みのコストとアウトプットでオーダーメイド製品を製造できるようになるとしている。
  • より迅速な作業現場での指示書作成:FactoryLogix内で視覚的な補助を構成する場合、統合されたフォトキャプチャー機能を用いることで、最初の製品を用いて作業現場で即座に組立指示書を作成することができるようになっている。この新機能は、FactoryLogixで実績ある機能豊富な作業指示書機能に基づいて構築されており、迅速な生産立ち上げや精度の向上を実現し、最終的に作業指示の深度と詳細度を改善することができるとしている。

FactoryLogixは、個別生産型製造企業のインダストリー4.0戦略を支援し、実行していくための、カスタマイズ容易なモジュールを備えた最先端の技術を提供する全体論的なモジュラー型プラットフォームとなっている。FactoryLogixは、生産立ち上げから原材料ロジスティクスに至るまで、強力な分析のための品質管理と製造実行、およびリアルタイムダッシュボードを通じて、製造ライフサイクル全体を管理することができる。このエンド・トゥ・エンドプラットフォームにより、製品導入を迅速化するとともに、工程の効率化や、品質およびトレーサビリティの改善、コストの削減、および競合に対するアドバンテージと収益性の明確化といった用途で役立つとしている。

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