Xolo社がボリュメトリック3Dプリンター「xube」を発表

2021年 1月 6日

Xolo社 2020年12月27日

Xolo社は2020年12月27日、市販される3Dプリンターとしては初となるボリュメトリック(体積型)3Dプリンター「xube」を発表した。xubeは、同社がxolographyと呼ぶ、体積型手法に基づく独自技術を採用した3Dプリンター。xolography法は、感光性光重合開始剤を用い、異なる波長の光線を交差させることで線形励起を生じさせ、微小空間内に存在するモノマー(単量体)に対して局地的な重合反応を引き起こすことで造形する2色造形手法。ほかの最先端手法との比較では、xolography法はフィードバック最適化無しのComputed Axial Lithography(CAL)法に対しておよそ10倍の解像度を持つほか、体積生成速度を2光子光重合法と比較した場合には4けたから5けたのオーダーで高速化できるとしている。このため、同社の研究者らは、ナノスケールからマクロスケールまでさまざまな大きさのオブジェクトの造形において、迅速な造形を実現できると予想している。

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