Desktop Metal社が自社製積層造形機用6061系アルミ材料を開発

2021年 3月16日

Desktop Metal社 2021年3月11日

Desktop Metal社とUniformity Labs社は2021年3月11日、Desktop Metal社製積層造形機「Desktop Metal Production System」用の、焼結可能な完全中実6061系アルミ材料の開発を発表した。同材料は、Desktop Metal社のバインダージェッティングテクノロジー専用として開発された材料で、同等の熱処理を施した鍛造6061アルミニウムと比較して、降伏強度と引張強度に優れ、伸び特性も10%以上上回ることを目標としている。両社によれば、粉末粒子のコーティング処理や焼結助剤の混合、高価なナノ粒子を含む結着材の添加、あるいは鉛やマグネシウムなどの金属添加剤の追加を必要とするこれまでのアルミニウム焼結法と比較して、同材料は劇的な進化を遂げるだろうと主張している。同材料は、現時点では今年中の認定を目指しての作業の途中であるものの、水溶性バインダーとの互換性や既存の6061アルミニウム粉末よりも高い最小点火エネルギーなどの優れた特性を備えるとしている。加えて、Desktop Metal社のProduction Systemで同材料を用いることで、高品質で一貫性のある最終使用部品の量産が実現するとしている。

More Information