Desktop Metal社が金属バインダージェットシステム向け4140低合金鋼材料を発表

2021年 6月 8日

Desktop Metal社 2021年6月3日

Desktop Metal社は2021年6月3日、同社製生産システム用に4140低合金鋼(JIS SCM440相当)材料を新たに認定したと発表した。4140鋼は靭性や引張強度が高く、耐摩耗性や耐衝撃性にも優れていることから、自動車や産業用機械、石油およびガス産業などで幅広く用いられている。今回、4140鋼がDesktop Metal社の金属バインダージェットシステム用として認定されたことにより、4140鋼の一般的な用途である歯車やダウンホールツール(坑井掘削用機器)用部品、カップリング類、心棒、ボルト、およびその他の機械部品の積層造形による大量生産が可能になるとしている。4140鋼材料の認定について、Desktop Metal社共同創設者にしてCTOのJonah Myerberg氏は、「この度、4140鋼をメタルバインダージェットシステム用として認定し、この多目的に利用可能な材料を積層造形産業へもたらすことができたことにワクワクしています。Desktop Metalの高速な生産システムと同材料を組み合わせることで、従来の製造手法と同等の強度と機械的特性を備えた複雑な4140鋼製部品を、競争力あるコストで造形することが可能になるでしょう」と述べている。

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