Ansys社とIntellegens社が機械学習を用いた積層造形ワークフロー改善のために提携

2021年 2月22日

Ansys社 2021年2月18日

Ansys社は積層造形ワークフロー改善のために、同社材料データ管理プラットフォームGranta MIにIntellegens社の機械学習技術を組み込んだ。

提携両社はお互いのツールを組み合わせることで積層造形プロセスの信頼性と反復性が確実になり、ユーザーが素早く簡単に「重要な知見をとらえた経験、シミュレーションあるいは生成モデルからのデータの分析」が可能になると期待している。

Intellegens社のAlchemiteディープラーニングアルゴリズムは、積層造形のパフォーマンスを制御する「要素の重要な組み合わせ」を認識するためにデータを処理し、複雑なデータセットから非常に素早く「関係を見つける」ことが可能であると言われている。この機械学習能力はプロセスパラメーター最適化、欠陥分析および品質管理あるいは材料の計算的設計といった分野に至る積層造形ワークフロー全体に適用可能であるとしている。

Ansys社のGranta MIプラットフォームは粉末材料・原料データ、造形パラメーターおよび造形後処理データをカバーする機能を特長としているが、同社はそれらのデータのよりシンプルな分析のためにAlchemiteを統合しようとしている。Alchemiteのディープラーニングアルゴリズムは作動時に利用可能なデータから「考えうる全ての知見」を抽出すると言われている。Ansys社はGranta MIとの統合によってキープロセスとプロパティ関係のより高速な発見、データの更新に伴うモデルの継続的改善およびユーザーの積層造形ワークフローの大幅な改善が確かに期待されるとしている。

「Intellegens社の機械学習技術は、私たちの積層造形のお客様が直面するキーデータ分析の課題に対するレディメイドなソリューションを提供します。Ansys Granta MIとの統合により積層造形テスト、シミュレーションおよび製造結果の補足と応用の統合ワークフローが生み出されます」とAnsys社製品管理ディレクターRob Davis氏はコメントした。

「Ansys社のGranta MIのデータ管理機能とAlchemiteの卓越した機械学習の組み合わせは完ぺきに調和し、積層造形ワークフローに対する深い洞察をお届けすることを約束します。より多くの積層造形プロジェクトチームへ機械学習の恩恵をお届けするための、グローバルAnsysネットワークとの共同作業を楽しみにしています」とIntellegens社CTOのGareth Conduit博士は補足した。

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