Sinequa社とvdRグループが検索プラットフォーム「Intelligent Search」とCADモデル解析ユーティリティ「CADnection」の連携で合意
2021年 3月 8日
Sinequa社 2021年3月5日
2021年3月5日 ―― インテリジェント検索大手のSinequa社は2021年3月5日、エンジニアリングと製造、およびAECソリューションプロバイダー大手のvdRグループと共同で、vdRグループのフラッグシップ製品である「CADnection」とSinequa社の検索プラットフォーム「Intelligent Search」との新たな統合を通じ、CADモデルに内在する価値を引き出すことを目的として協力すると発表した。両者による協力関係を通じて、Intelligent Searchの能力が強化され、エンジニアリング産業および製造業における大幅な効率向上が実現するとしている。
CADnectionは、CADモデルからアプリ対応のデータや知見、および表示可能な派生データを抽出するプラグアンドプレイユーティリティ。CADnectionは、AutoCADやCatia、Creo、Inventor、SOLIDWORKS、NX、あるいはRevitなど、今日利用可能な全てのCADアプリケーションの95%を処理することができる。抽出されたデータは、精製されたのち、Sinequa社のIntelligent Search Platformへ渡される。CADモデルの視覚的表現としては、2D図面と3D表示の双方に対応する。CADnectionのCADモデル認証プロセスにより、自動的に最新バージョンが使用される。加えて、同ユーティリティはCADモデルの使用箇所や構成要素に関する関係性を理解するうえでも役立つとしている。このことは、変更管理やリソースの割り当て、および引き渡し誓約を達成するうえで重要である。
製造上の欠陥や遅延は非常に大きなコストを生じる要因となる。技術者が開始時点から最適な設計を生み出すために十分な情報に基づいて意思決定を下すためには、全ての関連情報へアクセスできる必要がある。このために、数多くのリポジトリやリファレンス、およびシステムを検索するために数時間から数日を費やし、結局部分的な情報や古すぎる情報、あるいは不正確な情報しか得られない。Sinequa社製品を用いることにより、技術者や製品マネージャーがフォーマットにかかわらず、単一の環境内で有効なミッションクリティカルコンテンツへアクセスできるようになる。Sinequa社製品は、従業員の生産性を高め、品質を向上し、重複作業を最小化することで、計測可能な改善を効率的に促進することができる。
Sinequa社北米事業部シニアバイスプレジデントのXavier Pornain氏は、「vdRグループとSinequaは、高度に複雑な製造企業には高度なインテリジェントツールが不可欠であるという信念を共有しており、製造業において急速に成長しつつある弊社の勢いを確たるものとするためにvdRグループと提携できることに興奮しています。Sinequaのプラットフォームは、より優れた、より適切な情報に基づく意思決定を下すための全く新しい方法を生み出しました。CADモデルが備える複雑な性質を考慮すると、文字列によって画像を検索できるようにすることはCADnectionが解決すべき課題です。この機能は、弊社製品の顧客に対して、計り知れないほどの利益をもたらすでしょう」と述べている。
vdRグループ代表取締役のMartin van der Roest氏は、「この度の複合型ソリューションは、幾年にもわたる積み重ねの下に生まれました。本ソリューションは、CADモデルデータの抽出とそのエンリッチメントや、ブラウザーベースの2Dおよび3D視覚化、検索、自然言語処理、およびAIといった、強力な技術の集合体です。我々は、Sinequa社との提携を通じ、エンジニアリング企業や製造企業が渇望しながらこれまで満たされてこなかったニーズに対応できることを大変光栄に思います」と述べている。