ESTECO社が最適化ソフトウェア「modeFRONTIER Release 2021 | Spring」をリリース

2021年 3月15日

ESTECO社 2021年3月12日

2021年3月12日 ―― ESTECO社は2021年3月12日、同社製最適化ソフトウェアの最新版となる「modeFRONTIER Release 2021 | Spring」において、より効果的な変数スクリーニングを実行するために、新規Sensitivity Analysis(感度分析)ツールをダッシュボードへ導入する。VOLTAでは、数多くの新機能や機能強化が実装されており、中でもPlanner環境機能が大幅に強化されている。同一のエンジニアリングプロジェクトに対してさまざまなコンフィギュレーションを実行し、設計探索と最適化シナリオを容易に変更することが可能となる。

エンジニアリングデータインテリジェンス

modeFRONTIER内で新たに利用可能となったSensitivity Analysisツールにより、設計上最も重要な変数を従来よりもはるかに容易に、先だって特定することが可能となる。変数スクリーニングをより直感的なインターフェイスによって実施できるようになると共に、最適化プロジェクトやRSM(応答曲面法)プロジェクトにおける関連性を無視できる変数を除外することができる。
加えて、異なる要因と応答の組み合わせを同時に用いて感度分析モデルを訓練する新たな方法論を体験することが可能となる。ESTECO社は、SS-ANOVA(平方和分散分析法)を置き換えるツールとして、Polynomial Chaos Expansion(多項式カオス展開)法に基づく独自の感度分析アルゴリズムを導入し、幅広い分野での具体的な使用目的に対応することを狙っている。
また、導入された感度分析ツールには新規Effectテーブル図機能が備えられている。同機能により、感度モデルをより的確に視覚化できるだけでなく、エンジニアリング問題の複雑さを低減できるとしている。RSMの訓練および探索用に各要因の貢献度を表示し、重要で無い入力を迅速に除外することができる。

最適化駆動設計

VOLTAの最新版では、複数の解析計画の構成や最適化シナリオの切り替えをより容易に行えるようになる。VOLTA Plannerにより、同一の解析ワークフローの最上位で複数の計画を作成し、再利用して適用することが可能となる。このため、同一のエンジニアリングプロジェクトに対して、複数のパラメーターや拘束条件、あるいは目標条件を組み合わせて解析を実行することができるとしている。
また、VOLTA PlannerのWebインターフェイスにより、ユーザー独自の計画を一から作成することも可能となる。このため、解析自動化のワークフローを実行戦略から切り離すことが可能となる。結果的に、シナリオの最適化やメンバーとの情報交換に注力するためにより多くの時間を割り当てることができるようになる。作成した計画は、より詳細な分析のためにチーム内で再利用可能で、全体での製品開発期間を短縮することができる。
加えてVOLTA Plannerでは、おのおのの解析コンフィギュレーションにおいて、設計探索から最適化シナリオに至るまで、ユーザーのニーズに応じて戦略を容易に変更するための指針も提供する。

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