AVEVA社がITI社製モデル単純化ソリューション「CADfix PPS」を採用

2021年 5月24日

International Technegroup Incorporated (ITI)社 2021年5月20日

2021年5月20日 ―― 相互運用性ソリューション開発大手のInternational Technegroup Incorporated (ITI)社は2021年5月20日、デジタルトランスフォーメーションと持続可能性を促進する工業用ソフトウェア開発におけるグローバルリーダーのAVEVA社と提携し、AVEVA社のプロセス産業用プラントや海洋および電力産業向け先進3次元設計ソリューションである「AVEVA E3D Design」を、ITI社のモデル単純化ソリューションである「CADfix PPS」によって強化すると発表した。

CADfix PPSの自動モデル単純化ソリューションによるAVEVA E3D Designの強化は、具体的にはAVEVA Model SimplificationおよびAVEVA Native Model Simplificationの2種類のアドオン製品を通じて実現する。これらのアドオン製品により、非常に大規模で複雑な装置のアセンブリモデルをインポートする際に生じる複雑な問題を解決することが可能となる。CADfix PPSの高度な自動単純化ウィザードにより、小型部品や不要なCADフィーチャを迅速かつ自動的に除去できるようになると共に、内部部品の削除や、複雑な部品の基本的な形状への単純化が可能となり、全体的なパフォーマンスを改善するうえで役立つとしている。

AVEVA社設計・運用ソフトウェア部シニアポートフォリオマネージャーのBrian Hughes氏は、「プラントレイアウトでは、数多くの機械と大型装置を取り込むことが必要となります。これらの装置類のCADモデルを、必ずしも重要でない細部まで含めて取り扱うことはレイアウトツールのパフォーマンスに影響します。CADfix PPSを採用した新規AVEVA単純化ツールにより、過度に詳細な部位やCADフィーチャの情報を削除し、各装置のモデルをプラントモデルへシームレスに統合することができるようになります。これにより、AVEVA E3D Designのパフォーマンスが著しく改善し、設計チーム全体の生産性を強化することができるでしょう」と述べている。

新規アドオン製品により、ほかの機械CADシステムで作成された装置の複雑な3D CADモデルをAVEVA E3D Designへインポートすることができる。これらの装置モデルは、一般的な設計データベースへ挿入される前のインポート時点で単純化されることで、パフォーマンスを大幅に改善することができる。モデルのサイズが小さくなれば、図面の作成や読み込みなどの作業に要する時間を短縮することが可能となる。インポートされた装置モデルは、ほかのAVEVA E3D Designオブジェクトと同じように振る舞うため、従来と同等の容易さと精度を保ちつつ、プロジェクトに関するより効率的な作業を行えるようになるとしている。

ITI社ディレクターのAndy Chinn氏は、「AVEVA E3D Design環境へCADモデルを取り込む前にサイズの大きなファイルを縮小し、パフォーマンスを大幅に高めることができる新たなモデル単純化製品をAVEVA社へ提供するために同社と作業できることを光栄に思います。CADfix PPSによって、大掛かりな装置モデルを含むプラント設計システムの安定性とユーザビリティを高め、ジオメトリの取り扱いのために消費される非生産的な時間を削減し、最終的に顧客の効率性を改善し、迅速なプラント建設に貢献できることに大きなやりがいを感じています」と述べている。

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