CIMdata社がCAM市場分析レポート「2021 CIMdata CAM Market Analysis Report」を発行

2021年 7月 5日

CIMdata社 2021年7月2日

2021年7月2日 ―― 世界的なPLM戦略的マネジメントコンサルティングおよび調査会社のCIMdata社は2021年7月2日、CAM市場に関する29回目の年次分析の結果をまとめた「2021 CIMdata CAM Market Analysis Report」(CAM MAR)を発行した。CIMdata社によるエンドユーザー支出額を元にした分析では、2020年の全世界のCAMソフトウェアおよび関連サービス市場の規模は、前年比5.4%縮小したものと推測されている。同レポートによれば、2019年に24億ドル(約2,670億円)近くへ達していたエンドユーザーの総支出額は、2020年には22.2億ドル(約2,470億円)をわずかに上回る程度に低下していたとしている。

CIMdata社バイスプレジデントのStan Przybylinski氏は、「エンドユーザーレベルで見たときのCAM市場は2020年に縮小しましたが、これは経済の退潮に伴うCAM製品への支出に対する大きな影響から予測可能でした。工作機械市場はここ3年連続で低成長を続けており、このことは新たなCAMソフトウェアに対する投資を抑制することにもつながっている可能性があります」と述べている。CIMdata社は、2021年にはCAM市場とPLM経済全体で、2020年に生じたCOVID-19パンデミックの影響から回復し、成長路線に戻るものと予想している。同社の予測では、CAMソフトウェアに対する支出額は7.2%増大し、24億ドル弱に回復するとしている。

2002年以降、世界的な経済の成長に伴い、CAMソフトウェア市場は控えめながら安定的な成長を続けている。工作機械の販売と製品製造量は世界的に拡大しており、製造企業が自社の競争力を高めようとするにつれて、工作機械を効率的に利用することにより重点が置かれるようになっている。加えて、CAMソフトウェアを構成要素とするPLM市場全体では今期中も力強い成長を続けている。CAMソフトウェアの調達は、工作機械の販売だけでなく、これら全ての要素に関係する。

2021年版のCAM MARは、22のグラフと29の表を含む全110ページで構成されており、さまざまな指標に沿って全世界のCAM市場の詳細がまとめられている。加えて、CAM産業のトレンドや大手CAMソリューションプロバイダーに関する最新情報についても触れられている。

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