Kubotek3D社が3D CADソフトウェア「KeyCreator 2021 SP2」をリリース

2021年 7月19日

Kubotek3D社 2021年7月15日

2021年7月15日 ―― Kubotek3D社は同社製3D CADソフトウェア用最新サービスパックとなる「KeyCreator 2021 SP2」をリリースした。同リリースでは各種CADファイル読み込みツールに対するアップデートや新機能と新オプション、数々の修正が提供される。

KeyCreator Proソフトウェア上での各種CADファイルの読み込みが、それぞれのCADファイルフォーマットの最新バージョン(Dassault CATIA V5 R2021x (R31) PMIおよび図面、Siemens NX 1953 3Dおよび1961図面、Siemens Parasolid v33.0 (X_T))に対応して更新されている。
ネイティブ図面ファイル(CATIA、NX、Creo、SOLIDWORKSおよびSolid Edge)およびIFCファイル読み込みも更新され、悪意あるデータが含まれたCADファイルによるプログラムをクラッシュさせるおそれという特定の脆弱性が対処されている。

アセンブリパフォーマンス改善として、多くの参照を含むKeyCreatorファイルを開く際の速度が大幅に向上している。実例として、あるイタリア人ユーザーが958もの外部参照を持つCADファイルを開くのにKeyCreator 2020では8分12秒かかっていたのに対し、2021 SP2では同ファイルを4分早く開くことが可能になっている。
加えてTransformメニュー上のChain Offset機能が改善され、コンテキスト編集モードにしなくても部品参照に含まれる直線・曲線の選択が可能になっている。これにより、参照ジオメトリからエンティティもしくはエッジをコピーする際の手順を幾つか省略可能になっている。

図面レイアウトの改善としてProjected Instance機能のユーザーインターフェイスが更新され、投影方向を定義するために選択されている線形エッジ・エンティティに対して沿っている、または垂直である二つのベクトル間を選択可能になっている。この変更により、望む投影ビューの定義に使用可能な線分の数を増やすことが可能になっている。
Projected Instance機能および図面レイアウト全般において、複雑なジオメトリの投影角度での分かりにくい表示を防ぐように更新されている。レイアウト投影が従来の「textbook」法に合わせつつ、常に図面に対して垂直に固定されるようになっている。

そのほかの改善として、KeyCreator上での線分と円弧のスケッチ機能に対して改良が加えられ、位置メニュー、位置スナッピングおよびショートカットキーシステムとの互換性が向上している。この機能により、開始位置・終了位置から水平・垂直な、およびスケッチセッションからの全ての線分から伸びる追加の参照スナップラインが利用可能になっている。ユーザーワークフローにより良く適合させるために、この機能では本来の参照線分よりもユニバーサル位置スナップを優先するようになっている。

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