HCL Technologies社がCAMソフトウェア「HCL CAMWorks 2021Plus」をリリース

2021年 7月26日

HCL Technologies社 2021年7月22日

2021年7月22日 ―― HCL Technologies社は2021年7月22日、Sandvik Coromant PrimeTurningや複数のテクノロジーデータベース、および新規チュートリアルタスクペインに対応する「HCL CAMWorks 2021Plus」をリリースした。

HCL CAMWorks 2021Plusは、専用のツールパスとCoroTurn Prime Type-A工具およびType-B工具を組み合わせることで送り量と速度を向上させ、サイクルタイムの短縮と工具寿命の延長を達成可能なSandvik Coromant社のPrimeTurningをサポートする統合型CAMシステム。

PrimeTurningは、旋削加工に対してあらゆる面から柔軟性を提供することを特徴とする。従来の旋削手法とは反対方向から加工する独自のツールパスとCoroTurn Prime専用形状のインサート工具とを組み合わせることで、切り込み角を小さくしつつチップ制御を改善することができる。このため、従来手法と比較して、同程度の公差と表面品質を維持しつつ、送り速度をおおよそ2倍から3倍に高めることが可能としている。

PrimeTurningでは、独自のツールパス方向を採用することで、90度のショルダー形状に対して真上から加工することが可能となる。加えて、PrimeTurningでは負荷と高い熱量を長い寸法全体に分散することで工具寿命を延ばすことが可能で、従来型の旋削手法と比較すると最大で5倍にまで延長することができるとしている。

HCL CAMWorks 2021Plusには、複数のテクノロジーデータベース(ないしTechDB)を利用する機能が用意されており、カスタマイズされたテクノロジーデータベース内に機械の優先設定や工具、および加工詳細を保存し、取得できるようになっている。このため、これらの設定条件を再入力することなく、テクノロジーデータベースへアクセスするのみで再利用することができる。

CAMWorks 2021Plusではこの機能が拡張され、複数のテクノロジーデータベースをアプリケーション内で保存し、管理する機能がユーザーへ提供されるようになっている。このため、状況に応じて、条件に合った設定を取得するために複数のテクノロジーデータベースを容易に切り替えることができるとしている。

加えてHCL CAMWorks 2021Plusバージョンでは、SOLIDWORKSタスクペイン内に、HomeタブとLearnタブ、およびAlertsタブを開くための新規タブが追加されている。Homeタブでは、CAMWorksユーザーに対してプロモーションオファーや顧客事例、近日開催予定のWebinar、およびそのほかのアナウンスに関する情報へのアクセスが提供される。Learnタブでは、CAMWorksチュートリアルやヒント、および使用方法に関する動画を参照することができる。Alertsタブでは、ソフトウェアアップデートの確認とダウンロード先へのアクセスが提供される。

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