Formlabs社がSLA式3Dプリンター用自動後処理装置を発表

2021年11月 1日

Formlabs社 2021年10月26日

2021年10月26日 ―― Formlabs社はSLA(光造形)式3Dプリンター用自動後処理装置 「Form Wash L」および「Form Cure L」を発表した。両製品は同社製大型3DプリンターForm 3LおよびForm 3BLを補助する自動後処理ソリューションとなることを念頭に置いており、Ford社スペイン法人などの同社顧客が大型部品製造および大規模生産両方のワークフローを改善することが可能になるだろうとしている。

名前が示すように、Form Wash Lは3Dプリンターから出力された後の3Dプリント部品の洗浄のために、Form Cure Lは部品の寸法精度や機械的性質改善のために設計されている。どちらのシステムも同社製大型3Dプリンター用に設計されているものの、同社の展開する全てのSLA式プリンターと互換性があるとしている。

「Formlabsの大型プリンターであるForm 3LおよびForm 3BLによって、産業をけん引する私たちのSLA式3Dプリンティング技術が全く新しいユーザーに対し、プロフェッショナル品質を維持しつつ求めやすい価格で届けられるようになりました。私たちのSLAエコシステムにForm Wash LとForm Cure Lが加わることにより、さらなる利便性と自動化をお客様にお届けします」と同社Chief Product OfficerのDavid Lakatos氏は述べている。

これらの後処理システムにより同社のユーザーは、より自動化されたプロセスの恩恵を受けることが可能になる。同社製樹脂材料それぞれに対するプリセット設定も用意されている。これらの大型後処理装置は生体適合性、除菌性材料を含む多くの同社製SLA方式用材料との使用が検証済みであると、同社は付け加えている。

市場への大型SLAエコシステム投入の最終的な目的は、社内での大型サイズもしくは大量の製造を可能にするエンドツーエンドで、入手しやすい価格のプラットフォームをユーザーに提供することにある。「Form Wash LとForm Cure LなしでForm 3Lシステムを利用することは想像できません。私たちの組織全体でForm 3Lを活用し、社内全体にわたる製品開発を加速させることを楽しみにしています」とFormlabsユーザーであるWatts Water Technologies社主任技師のPaul Lake氏は述べている。

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