ESTECO社が最適化ソフトウェア「modeFRONTIER 2021R3」および解析コラボレーション環境「VOLTA 2021R3」をリリース

VOLTAへのBusiness Process Managementの導入

ESTECO社によれば、VOLTA 2021R3では社内のエンジニアリング設計プロセスを文書化するための新たな環境が用意されており、部門を超えた相互接続性を構築することが可能になるとしている。VOLTA ModelerとVOLTA Process Managerにより、解析駆動型製品開発プロセスをマッピングして実行し、全社的な開発データのフローを最大化することができる。既存のVOLTA Simulation ProcessおよびData Management（SPDM）についても強化されており、解析ワークフローを業務プロセスから自動的に呼び出し、実行することができるようになっている。

VOLTA Modeler：業務プロセスのマッピング

BPMN（Business Process Model and Notation）エディターを用いることで、プロセスを標準化し、社内の全部署を通じてベストプラクティスを確実に履行させることが可能となる。社内で実施されている既存の慣行に対する完全な透明性を達成し、労力と生産性を制約する要因を最小化する。VOLTA Modelerにより、業務プロセスを基盤となる解析ワークフローへ結び付けることも可能となる。これはVOLTA Service Taskを通じて生じるもので、設計空間探索解析を実行するための解析ワークフローの処理が自動的に呼び出されるとしている。

VOLTA Process Manager：BPMNモデルの実行および監視

（VOLTA Process Managerでは）プロセスシーケンスに加えて、然るべき担当者へ、然るべき時に、然るべきタスクを割り当てる処理が実行される。社内の担当者に対しては自動的に割り当てられたユーザータスクが配信されると共に、必要に応じてVOLTA Service Taskが正確に実行される。

• BPMNモデル内に含まれるプロセスの実行
• カンバンボードからの、プロセス処理中に実行された全ての活動の追跡M
• プロセスの非効率性の検出と改善策の実施

modeFRONTIERにおけるPythonエコシステムの強化

Pythonと設計空間を統合するための環境であるpyCONSOLEへ、新たにRSM（応答表面モデル）をインポートする機能が追加されている。これにより、Python関数と同一レベルのPython環境のコンテクストでmodeFRONTIER RSMを使用することが可能となっている。加えて、modeFRONTIER設計空間環境内で内蔵のPython Interpreterを利用できるようになっている。これにより、ほかのオプションを設定することなく、pyCONSOLEやCPython、および標準Pythonノードを実行することが可能となっている。

VOLTA Advisor：バブルチャートとの同期に対応

本リリースでは、バブルチャートと同期した画像の表示に対応している。これにより、 バブルチャート内で異なる設計案をクリックすると、対応する画像が視覚化されるようになるとしている。