Maxon社がGPUレンダラー「Redshift 3.5.05」を発表

2022年 8月 3日

Maxon社 2022年7月27日

Maxon社は2022年7月27日、同社製GPUレンダラーの最新版となる「Redshift 3.5.05」を発表した。Redshift 3.5.05では、Random Walk(ランダムウォーク)とVolumetric Anisotropy(体積異方性)、二つの機能が新たに搭載された。Random Walkは従来のサブサーフェススキャッタリング(SSS)手法と比較して、薄い物体、曲がった物体のシミュレーション、細かいディテールの保持に優れている。そしてオブジェクトの体積を考慮し、光線が通過する際の表面の厚みをより正確に表現することが可能となっている。またVolumetric Anisotropy(体積異方性)の追加により、媒体の構成によって光線を異なる方向に散乱させることが可能となった。例えば一般的な雲は前方散乱の異方性を示し、大理石のような硬い物質は後方散乱を示すなど、実世界により近い光ボリュームの表現が可能となっている。

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