CoreTechnologie社が汎用3D造形用ソフトウェア「4D_Additive」の最新版における機能強化内容を発表

2022年 1月 5日

CoreTechnologie社 2021年12月27日

2021年12月27日 ―― CoreTechnologie社は2021年12月27日、同社製汎用(はんよう)3D造形用ソフトウェア「4D_Additive」の最新バージョンにおいて、Nastran用インターフェイスが導入されると共に、多様な格子構造の迅速な作成と解析ツールを用いた検証が可能になると発表した。

CoreTechnologie社の4D_Additiveソフトウェアの最新版では、積層造形用ツールにおいて、格子構造の作成と最適化、および検証用の新たな手法がサポートされる。高度な格子生成モジュールにより、軽量構造を迅速かつ容易に作成し、検証のために新規導入のNastranインターフェイスを通じて解析ソフトウェアへ直接転送することができるようになる。

ボタン操作のみで最適化

同最新版では、新規導入のNastranインターフェイスにより、複雑な3D格子ジオメトリを直接有限要素解析ツールへ転送することができるようになる。同社によれば、4D_AdditiveソフトウェアへのNastran標準形式の統合により、作成した格子構造や異なる部品設計案を、わずか数秒でシームレスに解析ソフトウェア用に変換することが可能となるとしている。

4D_Additiveソフトウェアには、20種類の異なる3次元格子構造タイプを容易に作成できるようにするためのツールが搭載される。CADソリッドモデルの内側にさまざまな内部構造を構築できるほか、外部構造によって置き換えることもできる。実際に、設計中のコンポーネントの重量や安定性、応力分布、あるいは衝撃吸収性を最適化するために、骨の内部にみられるような天然の格子構造を模倣するためのトラベキュラー構造やジャイロイドパターンが利用されている。

異なる格子構造のタイプや密度、あるいはコンポーネント全体での可変セルサイズを用いることで、コンポーネントの特性を最適化しつつ、同時に求められる特性を満たすようにジオメトリを調整することができる。この手法によるトポロジー最適化とは異なり、従来型の部品設計においては、反復的に最適化され、オンザフライでの解析ツールの利用によって検証することができるようになるとしている。
Nastranインターフェイスを備えた4D_Additiveの最新バージョンは、2022年の早いうちに提供される予定としている。

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