Siemens Digital Industries Software社がCAD統合型CFDソフトウェア「Simcenter FLOEFD for Solid Edge」向けの新しいアドオン群を発表
2022年 1月17日
Siemens Digital Industries Software社 2022年1月11日
2022年1月11日 ―― Siemens Digital Industries Software社はCAD統合型CFDソフトウェア「Simcenter FLOEFD for Solid Edge」向けの新しいアドオン群を発表した。Solid Edgeに完全に統合されているFLOEFDは、CFDをより容易、高速、正確にするためのインテリジェント技術を有している。CFDのフロントローディングや設計早期段階におけるシミュレーション移行を設計者が行うことが可能になり、より早い段階での問題の発見や解決によって、時間やコストの低減および最大40倍もの生産性の向上が可能になるとしている。
Simcenter FLOEFD for Solid Edgeはより高度な解析のためのオプションモジュールを提供しているが、Solid Edge上で3つのモジュールが新たに利用可能になっている。
電子産業をターゲットに据えた新しい「Structural module」は、SmartPCBの有限要素モデルを利用した電子部品冷却ケースの有限要素解析（FEA）のために設計されている。一回のCFDシミュレーションの実行から、温度や圧力を読み込んで直接利用することが可能になっている。電磁気および熱解析と組み合わせて使用することで、完全なマルチフィジックスシミュレーション機能を利用可能にしている。
「Extended Design Exploration (HEEDS) module」を使用することで、設計の模索にイノベーションをもたらすためのFLOEFDのパラメトリックな研究設計比較機能を拡張し、より良い設計をより早く発見することが可能になる。このプロセスによってより高性能な設計ファミリーを、最小のシミュレーション回数により見つけ出すことが可能になるとしている。
「Electromagnetic (EMAG) module」は永久磁石や、交流によって引き起こされる抵抗や鉄の減少の長波電磁効果のシミュレーションが可能になっている。これによって変成器やバスバー、誘導加熱器といった部品の熱シミュレーションにおいてそうした減少を考慮することが可能になるとしている。