PTC社がPLMソフトウェアの最新版「Windchill+」を発表

2022年 4月25日

PTC社 2022年4月19日

PTC社は2022年4月19日、製品ライフサイクル管理(PLM)ソフトウェア「Windchill+」を発表した。Windchill+は、市場をけん引する同社のWindchillソフトウェアの新シリーズで、最新のSaaS(Software-as-a-Service)アーキテクチャで提供される。Windchill+は、SaaSの利点を活用することで、製品データに関わるコラボレーションを促進し、開発チームによる製品の市場投入までの時間を加速し、PLM導入の促進を可能にしている。

PTC社CEOのJim Heppelmann氏は次のように述べている。「20年以上にわたり、世界で高く評価されている多くの製造業は、製品設計、開発、製造にWindchillを使用してきました。Windchill+は、PLMのデジタル変革能力を最大限に発揮しながら、最新のSaaSアーキテクチャ採用により、導入、使用、アップグレードを簡素化し、Windchill製品群の新しい未来を作り上げます。」

アナリストは、2021年に製造業がデジタル変革の取り組みとして4500億ドル以上を投資し、COVID-19の世界的な大流行も重ったため、SaaSの導入が加速していると推測している。IDCのSaaS、ビジネスプラットフォーム、インダストリークラウド担当リサーチバイスプレジデントであるFrank Della Rosa氏は次のように述べている。「多くの企業にとって、PLMはデジタル変革のバックボーンと見なされつつあります。SaaS PLMソリューションは、製品ライフサイクル全体に渡るクローズドループで、人、プロセス、複雑なシステムをつなぐデジタルスレッドの連続性を維持する製品データの記録システムとしてとらえられるようになってきています。」

Windchill+は、最新のSaaSアーキテクチャによる変革のメリットと、PLMの持つスピードとオープン性を兼ね備えている。SaaSを採用することで、ユーザーは自社で運用する独自のアプリケーションやソリューションの利用頻度削減または停止することが可能となった。PLMの導入から完全な定着化まで、迅速かつシンプルに移行することができ、組織全体でのPLM導入を容易に加速させることができる。またWindchill+は、外部のサプライチェーンパートナーとのコラボレーションをより迅速、簡単、かつ安全に行うことができる。PTCは、Windchill+のSaaSアーキテクチャを活用し、新しいバージョンとPLM機能を順次ユーザーに提供していくとしている。

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