CNC Software社がCAMソフトウェア「Mastercam 2023」をリリース

2022年 6月 6日

CNC Software社 2022年6月2日

CNC Software社は2022年6月2日、同社製CAMソフトウェアの最新シリーズ「Mastercam 2023」を発表した。

リリース前のパブリックベータプログラムにおいて、世界中の製造業者がMastercam 2023を試用し、最終的な2023製品の開発に役立つ貴重なフィードバックを提供した。Mastercam 2023の改良点の多くは、Mastercamユーザーと作業場から直接もたらされている。パブリックベータリリース、工場訪問、顧客調査、専門的な業界パートナーとの協議から得られたフィードバックは、作業場目線でフォーカスされており、Mastercamユーザーが確実に成功するための要素となっている。

多軸ツールパスの拡張と統合

新しい統合多軸ツールパスは、モーフィング、パラレル、アロングカーブ、プロジェクトカーブストラテジーを一つのインターフェイスにまとめ、拡張性と柔軟性の高い加工経路の作成を可能にした。ユニファイドツールパスは、適切な曲線を追加することで、これらの加工パターンにアクセスできるようになった。例えば、二つのサーフェス間でモーフィングするツールパスを作成する場合、多軸ツールパスから統合を選択し、モーフスタイルで加工パターンを二つのサーフェスに設定しなければならない。ユニファイドツールパスでは、多軸でプログラミングする際の加工パターンをより柔軟に設定することが可能となっている。

新しいB軸輪郭加工ツールパス

Mastercam 2023では、複合加工機の旋盤加工に新しいツールパスが導入された。B軸輪郭加工は、工具の切削中にB軸を回転させることができる仕上げ加工用のツールパス。このツールパスは、トップダウン式のワークフローを採用しており、自動または手動による動作制御を行うことができる。自動モードでは、工具が輪郭に安全に接触するツールパスの動きを生成し、手動モードでは、輪郭に沿ったB軸の角度を完全に制御することができる。従来、複数工具を用いて加工していた領域が一つのツールパスで加工可能になったため、優れた仕上げ、工具交換の減少、サイクルタイムの短縮を実現した。

加工時のアンダーカット検出

ダイナミックオプティラフとエリアラフツールパスは、アンダーカットの状態を認識できるようになり、エアカットの減少など、ツールパスの動作が改善された。

機械グループ設定

Mastercam 2023では、新しいマシングループ設定機能パネルが導入された。このパネルは新機能を含め、マシングループのプロパティダイアログボックスの特徴と機能を網羅している。機械グループ設定では、ストック、材料特性、ワーククランプ、工具、シミュレーションを定義するための分かりやすいモダンなインターフェイスが提供されている。ストックからシミュレーションまで、ジョブのセットアップに不可欠な全ての要素へのアクセスが、かつてないほど簡単かつ体系的になった。

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