ZWSOFT社が2DCAD「ZWCAD 2023」を発表

2022年 6月13日

ZWSOFT社 2022年6月8日

オールインワンCADソリューションプロバイダーのZWSOFT社は2022年6月8日、同社のフラグシップ製品である2DCADの最新版「ZWCAD 2023」を発表した。

ZWCADプロダクトマネージャーのKyle He氏は次のように述べている。「1998年の設立当初から、弊社はユーザーが抱える設計の問題点を解決することに注力してきました。より強力な機能とより良いユーザー体験を提供することで、ユーザーの設計効率向上を支援してきました。ZWCAD 2023の全体的な変更点は、【効率性】、【ユーザーフレンドリー】、【親和性】という3つのキーワードに集約されます。また、究極の2次元CADソリューションをユーザーに提供するために、弊社がどのような方向性で努力を重ねてきたかを明確に示しました。」

効率性

1つのプロジェクトで複数の図面を管理することは時間のかかる作業であると多くの設計者やエンジニアが感じている。今回のZWCADでは、ファイル管理の時間を短縮し、より設計に集中できるよう、新機能としてシートセットマネージャーが追加された。この機能により、ユーザーはたった一つのパネルで複数の図面表示、アクセス、編集、プロット、アーカイブを行うことが可能となった。

ファイル管理とは別にBOQ(部品表)の作成など、テーブルの作成、編集も時間のかかる作業のひとつである。今回のバージョンアップでは、各業界の多様なニーズに対応するため、テーブルツールの機能が大幅に強化された。マッチセルで表のスタイルを統一し、ブロック挿入で必要なブロックを追加することができ、また、設定した表はテンプレートとして保存、さらに活用することが可能となった。この強力な表ツールにより、ユーザーは表編集ソフトウェアからZWCADへの切り替えに費やす時間がなくなり、その間に発生し得るデータ損失のリスクからも解放された。

頻繁に使用する操作の効率化は、ユーザー体験を左右する重要な要素となっており、ZWCAD 2023では、選択、削除、パン、ズーム、3Dレンダリングなどの操作において大きな効率化が図られた。前バージョンと比較すると、図面内の複数オブジェクト選択操作で8倍、削除で5倍高速化されている。

ユーザーフレンドリー

Kyle He氏は、ZWCADが持つユーザーフレンドリーの面に関して以下のように述べている。「ZWCADは単なる2D作図ツールではありません。3Dモデルを見たい、製品設計の初期段階で3Dモデルをスケッチしたい、というニーズを持つユーザーにより満足していただけるよう、3D機能の強化にも努めてきました。将来的には、さらに多くのことができるようになると信じています」新バージョンでは、グリップをドラッグすることで、3Dオブジェクトの形状を簡単に変更でき、またプロパティパネルで情報を変更することで、形状を精密に編集することも可能となった。さらに、3Dモデルの形状情報が動的に表示され、形状が変更されると寸法が自動的に更新されるようになっている。これら3Dモジュールのアップデートにより、よりレベルの高いユーザー体験を提供できるとしている。

親和性

ZWCADの親和性に関してKyle Heは次のように見解を述べた。「ZWSOFTは、業界のエコシステムを構築することを常に目指しています。このシステムでは、異なるソフトウェア、アプリケーション、デバイスが接続されているため、さまざまなシナリオおよび業界の要件を満たすことができます」ZWCAD 2023では、3D connexion社の3Dマウス製品を使用できることが取り上げられている。ユーザーは3Dマウスで3Dエンティティを自由に回転、移動、ズームすることができ、よく使うコマンドを実行することもできる。3Dマウスの使用は、頻繁な操作による右手の痛みを軽減することができるだけではなく、通常のマウスやキーボードで同じ操作をする時間を短縮することができるため、作業効率が上がるとしている。

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