Trimble社が3Dレーザースキャナーの「Trimble X12」を発表

2022年 8月 1日

Trimble社 2022年7月26日

Trimble社は2022年7月26日、地理空間スキャニングの新しいポートフォリオとなる、「Trimble X12」スキャニングシステムを発表した。Trimble X12は、正確なデータ取得と現場での登録を行う直感的なTrimbleソフトウェアと、Zoller+Frohlich(Z+F)社から提供された最先端の3Dレーザースキャンおよびイメージングハードウェア技術を統合し、業界をけん引する2社の専門知識を一つのソリューションに集約した。

Trimble X12は、Trimble T10xタブレットにインストールされたTrimble Perspectiveフィールドソフトウェアを使用して操作することができ、現場でのスキャン登録と改良を可能にし、現場を離れる前にプロジェクトの正確性と完成度を確保することが可能となっている。またユーザーはTrimbleのカスタマイズされたオンボードソフトウェアメニューを活用し、スキャナーの設定と操作を行うこともできる。データは現場からエクスポートされ、オフィスではTrimble RealWorksソフトウェアまたはサードパーティ製のソフトウェアで処理される。最終的な成果物は、ブラウザーベースのデータコラボレーションおよび視覚化ツールであるTrimble Clarityを使用して、クライアントまたは関係者とオンラインで共有することが可能となっている。

Trimble X12を使用することで、スキャンデータ、モデル、画像を用いて老朽化したインフラの構造健全性を判断できるなど、高品質の3Dデータをもとに意思決定を効率的に行うことができる。この利点により、ユーザーはスキャン技術の初心者および新規ユーザーであっても、ワークフロー全体を通してプロジェクトを簡単に視覚化、管理、評価することが可能となっている。

Trimble X12はクラス最高の測定範囲(0.3mから365m)と最大218万7千点/秒のスキャン速度を備え、これまでにない高品質で鮮明なスキャンデータと画像を作成することができ、スキャン製品ポートフォリオとしてはTrimble X7の能力を補完するものとなっている。

Trimble Geospatial社のスキャン・モバイルマッピング担当ビジネスエリアディレクターであるJacek Pietruczanis氏は次のように述べている。「Trimble X12は、最先端の3Dスキャンと画像キャプチャーをユーザーのさまざまなスキルレベルに合わせて提供することができます。そのため、スキャニングの上級者は最高級の性能と効率性で生産性を向上させることができ、スキャニングの初心者でもボタンを操作のみで簡単に高度な機能を扱うことができます。」

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