Schott Systeme社がCAD・CAMソフトウェアの「Pictures by PC 3.10」を発表

2022年 8月22日

Schott Systeme社 2022年8月15日

ドイツのソフトウェアメーカーであるSchott Systeme社は2022年8月15日、同社製CAD・CAMソフトウェアの最新版となる「Pictures by PC 3.10」を発表した。

今日のCNC工程は人員不足のため、小ロット生産、コスト削減の圧力、そしてより高度な自動化が求められている。Pictures by PC 3.10では、Camsmartテクノロジーにより、典型的な角形ワークの多面加工製造プロセスの自動化に焦点が当てられた。

同プロセスは、3DCADモデル(通常はStepまたはIges、VEC、VCZを使用)の構築またはインポートから始まり、部品はさまざまな形状で提供され、生産に適した状態に調整され、ワークピースの幾何学的解析を行い、2.5Dまたは3Dの多面加工および穴あけ加工パターンが定義されるようになった。

また、適切なCAM加工経路が割り当てられ、機械上で部品が製造することが可能となった。(フェース、輪郭、ポケットフライス、面取り、ドリル、エッジ丸めなど)。上記のステップは全て自動で実行されるが、経験があるユーザーであれば自由にカスタマイズ可能となっている。

新しい工具形状の使用
最新バージョン3.10では、ユーザー定義の工具形状(パラボラカッター、バレルカッター、凹面フライスカッターなど)を2Dスケッチ(DXFなど)で定義し、3軸から5軸のフライス盤で使用することが可能となった。

例えば放物線状または多半径のフライスカッターは、同じ表面粗さを維持しながら、大きな曲率半径によって、従来の球状またはトーラス状のカッターに比べて工具経路のステップオーバー距離を大きくすることができるため、急こう配部や平面部の加工を大きく改善することが可能となっている。これにより同じ表面品質を維持しながら、ツールパス数の削減、加工時間の短縮、工具寿命の延長を実現した。

板材の加工を強化
板材コンポーネントの場合、加工時にパーツの位置を維持するために、フライス加工の輪郭にタグが含まれるようになり、2回目の加工ではさまざまな方法でタグを切り離すことが可能となった。ユーザーはタグの位置(手動または自動配置)、長さ、高さ、および取り外し方法を完全に制御することが可能となっている。輪郭の加工も大幅に改善され、より複雑なアプローチやフライス加工が可能となっている。

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