Kubotek Kosmos社がCADソフトウェアの「KeyCreator 2023」をリリース
2022年10月12日
Kubotek Kosmos社 2022年10月4日
Kubotek Kosmos社は2022年10月4日、同社製CADソフトウェアの最新版となる「KeyCreator 2023」をリリースした。KeyCreator 2023は作図機能の拡張と更新、各種機能の生産性向上、CADトランスレーターなど、広範囲なアップデートが提供されている。主な改良点は以下の通り。
- 国際製図規格に対応した改良
- 生産性の向上
- トランスレーターの更新と、最新のCATIA形式を含む新しい形式のサポート
国際製図規格への対応
KeyCreatorの製図機能アップデートには、国際製図規格に対応するための多くの改良が実施された。基準公差仕様と、ISOフィット公差を定義するためのユーザーカスタマイズ可能なシステムにより、両方のタイプの新しい公差オプションを関連寸法エンティティーに追加することが可能となった。ASME Y14.5の幾何公差フィーチャーコントロールフレームサポートの更新と、配置オプションが追加された。これにより、新しい動的プロファイルを含む規格の最新版と一致するようになった。日本のJIS規格のサポートも拡張され、表面形状記号の種類追加、またテキスト位置および位置合わせ機能が改善された。
ディテールに特化した生産性の向上
2023年リリースの一般的な生産性の向上は、ユーザーの多くの要望に応えるもので、主にディテーリングに重点が置かれた。これには、テキスト、寸法線、詳細記号などの新しいスナップ位置のセットが含まれ、寸法や注釈周辺へのさまざまなエンティティー関連付けをサポートしている。図面レイアウトに関連する補助ビューの作成は、ビューリストの新しいラベルから、保存されたカスタムビューを簡単に作成できるようになった。KeyCreatorの3Dモデルへの寸法記入を容易にするために、半径方向の寸法を円筒面に直接関連付けることが可能となった。
トランスレーターのサポート強化
九つのCADアプリケーションからのデータをサポートするトランスレーターが、前回のメジャーリリースからさらに強化された。Dassault Systemes社のCATIA V6 3DXM形式とRobert McNeil and Associates社のRhino.3DM形式が新たにサポートされた。ISO標準のJTファイルフォーマットのサポートが拡張され、ソリッドボディーの軽量近似としてよく使用されるメッシュオブジェクトがサポートされた。
KeyCreator製品ファミリー
全てのKeyCreator製品はWindowsベースで、永久ライセンスとリースライセンス、スタンドアロンライセンスとフローティングライセンスとして利用可能となっている。KeyCreator PrimeとKeyCreator Draftingの強化されたファイルのインポート・エクスポート機能は、これらの製品がKubotek Kosmos 3Dフレームワークを使用していることに直接関係している。全てのKeyCreator製品にネイティブな共有ファイルフォーマットにより、ハンズオンのダイレクトモデリングから読み取り専用ビューアーであるKeyCreator Viewerまで、プロジェクトを通してさまざまな専門機能を活用することが可能。また、KeyCreator CKD形式(全旧バージョンと2023年版)全ての設計データを読み込むことができる無償プログラムのアップデート版も提供されている。
体験版ダウンロード
KeyCreatorの各製品を評価するための体験版ダウンロードは、Kubotek Kosmos社のWebサイトから入手可能。