Siemens Digital Industries Software社がクラウド電気設計ソフトウェアの「Capital Electra X」を発表
2022年10月31日
Siemens Digital Industries Software社 2022年10月25日
Siemens Digital Industries Software社は2022年10月25日、同社の新しいクラウドネイティブ電気設計ソフトウェア「Capital Electra X」を、SaaSとして提供することを発表した。同社のソフトウェアおよびサービスである「Xcelerator」の一部であるCapital Electra Xは、手ごろな価格で強力な電気設計ソリューションを必要とする個人の電気設計者、または小規模チームを対象としており、従来のオンプレミス型よりも所有コストを抑え、生産性を向上させる高度な電気設計能力をユーザーに提供する。
Siemens Digital Industries Software社の統合電気システム担当シニアバイスプレジデントであるFrances Evans氏は次のように述べている。「さまざまな業界の多くの製品は、高度化する電気的コンテンツによって差別化されており、商用電気設計ツールの急速な普及を促進しています。しかし個人の技術者や小規模な設計チームは、より複雑な企業向けソリューションの高い所有コストや、生産性向上までの時間の長さに悩まされることがよくあります。その代わりに、使いやすさと迅速な導入、最小限のトレーニング要件で設計されたブラウザーベースのSaaSソリューションにより、あらゆるデバイスを使用して、電気回路図を簡単かつ迅速に、低い月額費用で作成することができます。」
Capital Electra Xは、Siemens社が2022年7月に買収したマレーシアのイポーを拠点とするRadica Software社の先駆的な技術がベースとなっている。
Radica Software社のCEOであるThomas Yip氏は次のように述べている。「クラウドネイティブ電気CADのプロバイダーとして実績あるデジタル市場モデルを持ち、50か国に300以上の顧客を持つ弊社が、Siemensに加わることを誇りに思うとともに、大きな期待を抱いています。弊社のElectraクラウドテクノロジーとSiemens社のテクノロジー、開発能力、グローバルリーチを組み合わせることで、個人や小規模チームに特化した初の完全クラウドネイティブSaaSソリューションとして、中小規模電気設計市場により良いサービスを提供することができるでしょう。」
Lifecycle Insights社のCEO兼チーフアナリストであるChad Jackson氏は次のように述べている。「幅広く深いCapital製品群を持つSiemens社は、企業の電気設計、特に自動車、航空宇宙、オフロード車産業におけるリーディングソリューションプロバイダーです。弊社の調査によると、さまざまな規模の企業が、スマートなコネクテッド製品の開発をサポートするために電気設計コンピテンシーを構築しています。Siemens社は、Capital Electra Xにより、電気システムを自社製品に組み込むという中小企業の取り組みを、パワーとアクセスのしやすさでサポートします。 今回の買収により、Capital製品群全体が強化され、Siemens社はあらゆる複雑な製品や成長段階にある製品に対して適切なソリューションを提供することができるようになるでしょう。」