Siemens Digital Industries Software社製PLMソフトウェアの「Teamcenter」が「Google Cloud」上で利用可能に

2022年11月 7日

Siemens Digital Industries Software社 2022年10月28日

Siemens Digital Industries Software社は2022年10月28日、製品ライフサイクル管理(PLM)用ソフトウェア「Teamcenter」が「Google Cloud」で利用可能になったことを発表した。これにより、世界で最も広く使われているPLMシステムの一つをより迅速かつ、低コストで、今日の先進的なメーカーが求めるアクセス性と拡張性で導入できるようになった。

Teamcenterは、Siemensのソフトウェアおよびサービスである「Xcelerator」ポートフォリオに含まれ、イノベーションのためのデジタルスレッドを用いて、機能制限を越えて人とプロセスをつなぐ、現代的で適応性のあるPLMシステム。Teamcenterは、製品の企画、開発、提供を支援するとともに、製品ライフサイクル(構想から生産終了まで)を通して、企業の最も重要な知的財産へ安全で制御されたアクセスを提供している。

TeamcenterをGoogle Cloud上のIaaS(Infrastructure as a Service)導入モデルで実装すると、インフラのパフォーマンスを向上させ、プロジェクトの需要に柔軟に対応し、総所有コストを削減することが可能になっている。さらに、Google Cloudのスピード、スケール、セキュリティ、持続性とともに、これらの利点を得ることもできる。SiemensのTeamcenterをクラウド化することで、ユーザーはより簡単に垣根を取り払い、情報技術(IT)と運用技術(OT)の領域を融合させることができ、オートメーションの現実世界と情報およびエンジニアリング技術のデジタル世界からのデータの融合を実現することができる。

Siemens Digital Industries Software社のライフサイクルコラボレーション担当、上級副社長であるJoe Bohman氏は次のように述べている。「あらゆる規模、あらゆる業界の顧客が、未来の製品開発・製造を加速するためにTeamcenterを導入いただいています。TeamcenterをGoogle Cloudと連携することで、より多くの企業がPLMを迅速に導入し、革新的な機能でよりスピーディーに稼働し、生産性を高めることができるようになります。」

Google Cloudのサプライチェーンおよびロジスティクスソリューション担当マネージングディレクターであるHans Thalbauer氏は次のように述べている。「Google Cloud上でSiemensのTeamcenterを利用することで、メーカーはSiemensの専門知識および技術力とGoogle Cloudの業界最高水準のセキュリティ、コンプライアンス、管理性を組み合わせることができるようになります。このコラボレーションにより、お客様は変化するビジネスニーズに迅速に対応し、PLMソフトウェアの需要に応じたスケールアップを容易に行うことができるようになります。」

Siemensはクラウドへのアクセスが容易という利点に加え、Google Workspaceにあらかじめ設定されたTeamcenterコネクターによって使い勝手を拡張している。Docs、Sheets、Slidesのユーザーは、これらファイルをTeamcenterで管理し、ブラウザーで編集することも可能となっている。

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