ENEOS株式会社がAVEVA社の資産情報管理ソリューション「AVEVA Asset Information Management」を導入

2022年12月 5日

AVEVA社 2022年11月29日

AVEVA社は2022年11月29日、ENEOS株式会社が製油所のデジタルツインプラットフォームをサポートするために「AVEVA Asset Information Management」(AIM)を導入したことを発表した。ENEOSでは工場内一部設備の3Dデータを活用するため、高度な情報集約システムを開発している。

ENEOSでは2040年の企業ビジョンで「デジタル技術と省エネルギー技術の活用による安定的・効率的な製油所運営体制の確立」を掲げており、製油所デジタルツインによるデータの一元化やビッグデータ、AI技術を活用し、保全業務の効率化を目指している。

製油所のデジタルツイン基盤を構築するためには、工場全体の設備情報をデジタル化する必要があった。これには各設備の設計図面や仕様書、修理履歴などが含まれ、同時にソフトウェアプラットフォームにデータを集約しなければならない。

そこでENEOSでは、データ管理基盤や設備管理ツールなど、同社の国内外の他システムと連携できるプラットフォームとしてAVEVA AIMを導入した。AVEVA AIM は機器の資産情報を一元管理し、設計から運転・保守までのプラントライフサイクル全体にわたって情報を記述して整理が行われる。またPiping and Instrumentation Diagram(P&ID)ツール、点群データ管理ソフトウェア、AVEVA Point Cloud Managerも合わせて導入された。設備情報を取得・活用するデジタルツインプラットフォームの設計・開発・導入はアクセンチュア社の支援を受け、最初の製油所のデジタルツインプロトタイプを構築した。また各事業所へのデータ導入とシステム運用は、日揮株式会社と共同で行われる。

また川崎製油所と仙台製油所の設備データを一元化し、既存設備の3Dモデルを作成して、デジタルツインのプラットフォームとなるデータ基盤を構築している。同社はまず、デジタルツインを活用したデータの一元化により、設備管理業務の改善を図る予定としている。また関連情報をもとにしたビッグデータと分析を活用し、保全業務を強化するアプリケーションの実装を行い、他の製油所への展開も検討している。

ENEOS株式会社の工務部副部長である大和尚也氏は次のように述べている。「デジタルツインを用いた基盤を構築することで、より迅速かつ容易に設備データにアクセスできる環境を実現しました。事前の検証結果では、設備管理業務にかかる時間を約10%削減できることが確認されています。また、デジタルツインの構築に合わせて開発したプラントの3DモデルやインテリジェントP&IDは、高度で複雑なデータ解析結果を担当者が直感的に理解できるように可視化するための基盤になると考えています。今後、さらに高度な施策と組み合わせて、より大きな成果につなげたいと考えています。」

AVEVA株式会社 日本統括バイスプレジデントの小暮正樹氏は次のように述べている。「ENEOS社は長期ビジョンの一環として、製油所の将来像を実現するためのロードマップを策定し、デジタル技術の導入を進めています。弊社はプラントのエンジニアリングデータと運転データを結合するソリューションを提供し、製造現場のあらゆるデータソースの整備と統合を可能にするとともに、ENEOS社がデジタルツインを用いて製油所保守作業の効率化を図ることを支援していきます。」

アクセンチュア株式会社 インダストリーX マネジングディレクターの山﨑智氏は次のように述べている。「アクセンチュアの業界知識、エンジニアリングの専門知識、テクノロジースキルは、ENEOS社が製油所の活用、点検、修理の機会を特定し、その施設のユースケースを検証するために役立っています。弊社は、ENEOS社がより効率的で安全かつ持続可能な製油所運営を目指し、新しいデジタルツインプラットフォームを強化し、展開する際にサポートすることを約束します。」

日揮株式会社 デジタルイノベーション室長の福田俊彰氏は次のように述べている。「製油所プラントのデジタルツインを構築するためには、ソリューションのITシステムを導入するだけでは不十分で、保全業務を行うための文書・情報・データ整理と注釈、連携するP&IDの品質が重要です。これらが、今回のENEOSデジタルツインプロジェクトの円滑なサービス開始と最適な利用を実現する要素となりました。その意味で、このプロジェクトは弊社にとって大きなチャレンジとなるものでした。日揮のエンジニアリングの知識と豊富な経験により、パイプラインのブレークポイントを決定し、適切なP&IDオブジェクトを選択して、正しいP&IDを作成することができました。弊社のエンジニアリング能力は、より増加するデジタルツインのニーズに応えてくれるはずです。」

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