スイス連邦工科大学ローザンヌ校の研究者がバクテリアを含むインクで複合材料を開発

2023年 3月 9日

スイス連邦工科大学ローザンヌ校 2023年3月6日

スイス連邦工科大学ローザンヌ校工学部のソフトマテリアル研究所の研究チームは2023年3月6日、尿素を含む溶液に触れると炭酸カルシウム(CaCO3)を生成する鉱化プロセスを引き起こす細菌であるSporosarcina pasteuriiを含む3Dプリント用インクを開発した。このインクはBactoInkと命名され、これを使うとほぼ全ての形状を3Dプリントすることが可能で、造形品は数日かけて徐々に鉱化する。BactoInkを利用すると一般的な3Dプリンターで強度と弾力性に優れたバイオコンポジットを製造でき、最終製品は無機化プロセスの最後にエタノールに浸すため生きたバクテリアは含まれていないという。この研究は、アートやエコロジー、バイオ医療など幅広い分野への応用が期待される。

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