MITの研究者がインコネル718とセラミックナノワイヤーの積層造形用粉末を開発

2023年 6月 8日

マサチューセッツ工科大学 2023年6月4日

マサチューセッツ工科大学(MIT)主導のエンジニアチームが粉末床溶融結合法の金属積層造形プロセスで使用するインコネル718をセラミックナノワイヤーで強化するシンプルで安価な方法を発見した。この方法は、市販のインコネル718粉末に少量のセラミックナノワイヤーを加えて粉砕し、インコネル粒子の表面にナノセラミックを均質に装飾するというもので、こうしてできた粉末を用いてレーザー粉末床溶融法で部品を製作すると、インコネル718だけの部品と比較して空隙が著しく少なくなり、亀裂も減少するうえ、高い延性と放射線や高温に対する耐性に優れることが判明した。しかも既存の3Dプリンターで使えるためコストも低く抑えられるという。

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