HII社とGDEB社が原子力潜水艦の建造に3Dプリント部品を導入
2023年10月 4日
Huntington Ingalls Industries（HII）社 2023年9月29日
米国の造船会社Huntington Ingalls Industries（HII）社の一部門であるNewport News Shipbuilding（NNS）とGeneral Dynamics Electric Boat（GDEB）社は、原子力潜水艦の造船に積層造形技術を導入することを発表した。この取り組みは、3Dプリント部品の使用により重要部品のリードタイムが短縮でき、米海軍向け潜水艦の建造と引き渡しを加速できる可能性があるとして進められてきたもので、両社は、従来の鋳造の代わりに銅ニッケルなどの海洋合金に注目し、銅ニッケルの甲板排水管アセンブリを3Dプリント候補として特定した。モデリングや概念実証を経たうえで、NNSは積層造形で銅ニッケル製甲板排水管部品の作成に成功。現在は、バージニア級潜水艦オクラホマ（SSN 802）への搭載に向けてサプライヤーであるAMMCON社が部品の最終加工と組み立てを行っている。