IMSI Design社がCADソフトウェアの「TurboCAD Mac v14」をリリース

2023年 1月30日

IMSI Design社 2023年1月20日

IMSI Design社は2023年1月20日、同社製3D CADの最新版「TurboCAD Mac v14」を発表した。TurboCAD Macは、機械設計、3Dプリント、ホビー、メーカー、建築設計向けのツールを提供する、Macintoshプラットフォーム向けの製品で、TurboCAD Designer、TurboCAD Deluxe、TurboCAD Proで構成される。

TurboCAD Macは、Macintoshのネイティブユーザーインターフェイスを活用し、インテリジェントなスナップカーソル、90分のビデオチュートリアル、ステップバイステップのトレーニングガイド、数千もの2D/3D記号などで2D・3D設計環境を支援する。

ユーザー・インターフェイスの下には、Dassault Spatialの高精度なACISモデリングカーネルが採用されており、複雑なフィレット、面取り、サーフェスラッピング、ブーリアン演算、シェル作成、穴、突起、スイープ、押し出しなどにアクセスすることができる。 さらに、DWG / DXF、SAT、SAB、STEP、IGES、SketchUp、OBJなどのさまざまな形式を使用して、サードパーティのCAM、3Dプリント、レンダリング、アニメーションのアプリケーションとデータを共有することが可能だ。

TurboCAD Mac 14の新機能

TurboCAD Mac 14のリリースでは、Appleの最新のmacOS Venturaリリースに対応するアップデートと多数の機能拡張が行われている。また、フォトリアリスティック レンダリングツールのメジャーアップデートをはじめ、3Dモデリング、作図、データ共有、使いやすさなどの面での機能強化が図られている。

IMSI Design社の副社長であるTim Olson氏は、「TurboCAD Mac 14のリリースは、Macユーザーインターフェイスの使いやすさを備えた正確な2D・3Dコンテンツ作成ツールを提供するという当社の取り組みを継続するものです」と述べる。v14で導入された新機能は次のとおりとなっている。

メカニカルツールパレット

メカニカル志向のデザイナー向けの独自のツールであるメカニカルツールパレットには、次のような機能が盛り込まれている。

  • シート展開-複雑なシートを、シートメタルタイプの作業で一般的な2Dのフラットパターンに展開。
  • パーツ比較-パーツを比較して差異を検出。
  • クラッシュ・ディテクション-さまざまな部品やアセンブリの界面解析を検出。
  • ギア・クリエーター- 3D押し出しソリッドとともに2Dスパーギアプロファイルを作成。
  • ねじ-ボルト、ナット、その他のファスナー用のらせん状の内ねじと外ねじを作成。
  • モデリングカーネルのアップデート-Dassault社の最新バージョンのACIS精密ソリッドモデリングエンジンを搭載し、混合、面取り、シェル作成、ダイレクト・フェイスモデリング、ラッピング、ブーリアン演算などの複雑なモデリング操作のパフォーマンスと安定性が向上。
  • Deluxeの3D機能強化 Deluxeに以下のツールが新たに追加され、モデリング能力が向上した。

3Dモデリングと編集

  • プッシュ/プル機能によるソリッドの面の直接編集
  • パイプをサポートする円形、長方形断面
  • 穴フィーチャーのパラメトリック機能(単一穴、皿穴、座ぐり穴)
  • マテリアルを追加するためのパラメトリック機能によるボスの定義
  • 二つのレールを使用するスイープソリッド
  • カーブプロファイルのコレクションからスキンソリッドを作成

物理ベースレンダリング

  • 新しいマテリアル-マット、光沢、ミラー、メタル、ガラスの物理ベースシェーダーが光と相互作用するマテリアルの正確なモデルを提供。 定義済みメタルタイプ14種類、ガラスと宝石12種類をサポートし、カスタマイズパラメーターとともに適用可能。
  • ポストプロセッサーデノイザー、ガンマ補正、トーンマッピングのビネット、色収差フィルター。
  • カメラオブジェクト-レンダリング用のカメラロケーションを、正投影、遠近法、視野の設定で作成可能。
  • 直接光源-ポイント、スポット、エリア、レーザー光源。
  • 環境照明-HDRI、太陽、空の照明をサポート。
  • AutoCAD、SketchUp 2022との互換性向上-AutoCAD DWG、DXF、DWF、SketchUp SKPファイル形式のインポート・エクスポートツールのアップデートにより、よく使われるアプリケーションとのデータ共有を強化。
  • STEPのアップデート-Dassault Interopをベースとしたサーフェスとソリッドの正確な共有技術のアップデートならびに単位変換を指定するためのユーザーインターフェイスのアップデートを実施。
  • 新しいマクロ形式-テキスト、ライン、円弧、円、スプラインのパラメーターをエクスポートできる新しいテキストベースのフォーマットを搭載。
  • 2D PDFのエクスポート-曲線を正確なベクトルとしてエクスポートし、Adobe Illustratorやその他のベクトルベースのグラフィックツールで直接読み込むことが可能。
  • バッチレンダリングのエクスポート-フォトレンダリングシーンをキューに入れ、高品質な画像が作成可能。
  • グリッパーのアップデート-インタラクティブなハンドルが曲線、サーフェス、ソリッドの動的な不均等スケーリングに対応。
  • macOS Ventura対応-AppleのmacOS 13に対応するためのアップデートを実施。
  • 部品表(BOM)の機能強化-分数寸法に対応、またExcelへの新たなネイティブエクスポートに対応。
  • 面積寸法-基礎となるジオメトリの変更に伴って自動的に更新される面積ベースのオブジェクトのコールアウト機能。

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