IMAGINiT Technologies社がBIM設計支援ソフトウェア「IMAGINiT Clarity 2024」を発表

2023年 5月22日

IMAGINiT Technologies社 2023年5月17日

IMAGINiT Technologies社は2023年5月17日、同社製BIM設計支援ソフトウェアの最新版「IMAGINiT Clarity 2024」を発表した。IMAGINiT Clarity 2024は、新機能と洗練されたタスク自動化プロセスにより、価値の低いタスクを手作業で行う時間を大幅に削減するものとなっている。ワークフローの効率化とタスクの信頼性、操作性、統合性の向上が図られたIMAGINiT Clarity 2024を活用することにより、BIMコーディネーターはプロジェクト全体のプロセスを自動化できるようになり、各プロジェクトにつき年間200時間以上の時間を削減できる可能性がある。

IMAGINiT Technologiesの社長兼最高執行責任者であるBill Zavadil氏は、次のように述べている。「それが新興企業であっても、エンジニアリングニュースレコードのトップ100企業の建築会社であっても、当社は常に、ウェビナー、実装、サポートリクエストから得られたお客様の声を一般的な課題の解決機能に変換することに重点を置いてきました。当社のClarityソフトウェア製品群は、時間のかかる手作業を自動化し、管理プロセスを合理化することで時間を確保し、生産性の向上を支援します。これにより、価値の高い設計作業でコラボレーションする時間を持てるようになります。これは、Clarityのツールが2012年に導入されて以来、当社のお客様がプロジェクトで節約できた時間が200万時間を突破したことからも明らかです」

IMAGINiT Clarity 2024はAutodesk Revit 2024と互換性があり、Autodesk RevitとAutodesk Revit Serverの2020バージョンまで完全にサポートしている。Autodesk Revit 2019については限定的なサポートでの対応となる。Clarity 2024では、AEC企業ならびにそれらの企業のBIMコーディネーター、パートナー、顧客がワークフローの改善とチームの効率性の向上を実現するために設計された革新的な新機能を体験できる。これらの新機能は次のとおりである。

メタデータの有効化

Clarity 2024では、Autodesk Construction CloudとAutodesk BIM 360の両方に対するメタデータのサポートが強化されている。時間の削減・短縮のための新たな機能として、Autodesk Construction CloudやAutodesk BIM 360のプロジェクトで特定の変更があった場合に自動的にタスクを開始するWebベースのトリガーなどが導入された。また、Clarityでは、既存のRevitメタデータをAutodesk Construction CloudやBIM 360に容易に取り込み、利用可能な全てのメタデータをシームレスにモデルに統合することができる。

ISO 19650のビルディングに関する情報管理の原則を採用している企業では、Clarityを使用することで、ファイルのメタデータを活用して最新のワークフローを取り入れることができ、担当者が意図したとおりに文書を活用できるようになる。

Unified Syncの強化

Clarity 2024では、チームメンバーや外部のパートナー間で同期を可能にするUnified Syncを強化するための多くの機能が導入されている。

新たなUnified Sync Task機能は、ファイル同期プロセスを一元化するもので、複数のステップやツールに代わって、一つのドロップダウンメニューでプラットフォーム間のデータを統合する。これにより、プラットフォーム間で同期する際に、異なるツールや中間データの保存が不要になり、プロセスの簡素化・高速化が実現する。Unified Sync Taskは、Autodesk Construction Cloud、Autodesk BIM360、Network Folder、ProjectWise、Procore、Microsoft Teams、OneDrive、SharePointなど、既にサポートしている多数のツールに加え、新たにBox、Dropbox、Google Drive、Egnyteなどもサポート対象となった。

Folder Name Mappingは顧客のニーズに基づいた機能で、異なるフォルダー構造を使用している場合であっても、クラウドサービス間でシームレスなフォルダー同期やバックアップを可能にする。ユーザーが行うのは、直感的なウィザードを使用して差異のドキュメンテーションするだけで、その後はClarityが正しいマッピングを確実に実行する。

その他の統合強化

Autodesk Desktop Connectorのバージョン 16を使用する場合は、マシン1台あたりの最大プロジェクト数は40に制限されているが、Clarity 2024では処理が必要なタスクのキューを継続的に評価し、毎日必要なタスクを全て処理できるようにプロジェクトのオン・オフを自動で切り替える。毎日24時間体制で稼働するClarityはプロジェクトを循環させ、マシン1台あたり40というプロジェクト最大数を超えないようにしながら、各サーバーのタスクをシームレスに管理し、必要な作業を全て完了させる。

Clarity in the Cloud

IMAGINiTはIMAGINiT Clarity Cloudも提供しており、繰り返し作業を自動化する必要があるものの、ハードウェアやIT関連の初期費用をかけたくない中小規模の建築事務所向けはこれを活用することができる。IMAGINiT Clarity Cloudは強力なツールを備えており、PDFセットの作成、DWGファイルのエクスポート、プロジェクトのバックアップや、居室、設備、家具のデータシートの作成など、これまで手作業で行っていたプロセスを処理することができる。

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