MagiCAD GroupがMEP設計向けBIMソフトウェア「MagiCAD 2024」をリリース
2023年 6月 5日
MagiCAD Group 2023年5月30日
MagiCAD Groupは2023年5月30日、同社製MEP設計向けBIMソフトウェアの最新版である「MagiCAD 2024」のリリースを発表した。新バージョンでは、MEP設計を効率的に行うための新機能の追加や機能改良が数多く実施されている。
MagiCAD 2024は、Revit環境とAutoCAD環境の両方において、設計者が可変風量(VAV)システムの設計と計算を行うための強力なツールを提供する。この新機能によって、ユーザーはさまざまな使用シナリオをシミュレーションして、快適性とエネルギー効率の最適なバランスを見つけることができる。
Revit向けの「MagiCAD 2024 for Revit」ではその他にも、新しいプロジェクトを開始するために必要な全てのものを一つのウィンドウにまとめるProject Wizardツールや、ビューの作成・管理を行うためのView Managerツールが実装されている。また、製品関連のELVデータをはじめとする新機能が複数追加されたことにより、電気設計者がモデリング作業を容易に行うことができるようになっている。
AutoCAD 向けの「MagiCAD 2024 for AutoCAD」では、システムの分類基準を割り当てることが可能となったことで、設計中にオブジェクトに自動分類コードを追加できるようになった。ほかにも、MEP設計者の日常業務に役立つ機能強化として、レポート作成やファイルのエクスポートにおけるカスタムフィルタリングを可能にするオブジェクトのラベリングや、保存した製品をMagiCAD Cloudから直接アップデートできる機能などが強化されている。
MagiCAD 2024 for Revit の新機能は次のとおりである:
- Autodesk Revit 2024のサポート
- 可変風量(VAV)システムの計算
- プロジェクトのセットアップが容易にできるProject Wizardツール
- ビューの管理を容易に行うことができるView Managerツール
- ビュー機能の改良
- 国別分類コード体系のコピー、インポート、エクスポート
- システム分類の作成と適用
- オブジェクトの選択領域情報を追加
- 水関連の機器の実際の接続ポイントを使用
- 接続された複数の排水システムタイプに対する流量計算
- Sprinkler Designerについて複数の改良を実施
- ダクトと配管のシリーズアップデートツールの改良
- レベル間の分岐の複写
- 製品に超低電圧(ELV)システムデータを追加
- 回路用の供給ケーブルの寸法の定義
- 電気ネットワークのエクスポート・インポートの改良
- シンボル管理の改良
MagiCAD 2024 for AutoCAD の新機能は次のとおりである:
- Autodesk AutoCAD 2024のサポート
- システムの分類基準の使用
- MagiCAD Cloudを通じたMagiCAD製品のアップデート
- カスタムフィルタリングを行うためのオブジェクトのラベリング
- Drawing Cleaning Utilityツールに関する新規オプション
- 換気(Ventilation)モジュールと配管(Piping)モジュールのPart Propertiesウィンドウのアップデート
- 可変風量(VAV)システムの計算
- 照明トラックへの任意のデバイスタイプの接続
- 電気系統図面作成の際にデフォルトの接続モードを定義