CIMdata社が2023年の世界CAM市場分析レポートを発表
2023年 7月10日
CIMdata社 2023年7月3日
PLM戦略マネジメントのコンサルティングおよび調査研究を行うCIMdata社が、世界のコンピュータ支援製造（CAM）市場に関する年次調査である「2023 CIMdata CAM Market Analysis Report」（2023年CIMdata CAM市場分析レポート）を発表した。CIMdata社によると、エンドユーザーの支払額に基づく2022年のCAMソフトウェアおよび関連サービス市場の成長率は、世界全体で8.1％であると推定される。エンドユーザーの推定支払額は、2021年の24億米ドル強から2022年には26億米ドル近くに増加した。
CIMdata社のStan Przybylinski副社長は次のように述べている。「2022年は、エンドユーザーレベルのCAM実績が2021年よりも急成長し、新型コロナウイルス感染症の経済的影響によって失われた成長を取り戻す形になりました。工作機械への消費額は2021年が好調だったのに対し、2022年には失速していますが、新しい工作機械を導入すると、新たなCAMソフトウェアへの投資につながるため、これは重要な動きです。CIMdataは、2023年はCAM市場とPLM市場全体が継続して成長すると見ており、CAMソフトウェアに対するエンドユーザーの支払額は7.2％増の28億米ドル弱になると予測しています」
2002年以来、CAMソフトウェア市場は、世界経済の全般的な好転に伴い、緩やかではあるが着実な成長を示してきた。また、CAMソフトウェアが構成要素となるPLM（製品ライフサイクル管理）市場全体も同期間に力強い成長を続けている。CAMソフトウェアの購入は、特に工作機械の販売をはじめとするさまざまな要因に関連している。
同レポートには、CAMソフトウェアと関連サービスの市場規模と成長率を、エンドユーザーの支払額ベースで示した図が掲載されており、エンドユーザーによる支払額の約3分の1がリセラー（販売代理店）に対する支払いとなっており、約3分の2がソフトウェア供給業者に直接支払われていることが示されている。
2023年版CAM市場分析レポートは、22のチャートと39の表が掲載された99ページのレポートで、世界のCAM市場をさまざまな角度から詳述している。また、CAM業界の動向やCAMソリューションのトッププロバイダーの最新情報も掲載されている。