ModuleWorks社がデジタル製造ソフトウェアコンポーネント「ModuleWorks 2023.08」をリリース

2023年 9月 4日

ModuleWorks社 2023年8月28日

ModuleWorks社は2023年8月28日、同社製デジタル製造ソフトウェアコンポーネントの最新版「ModuleWorks 2023.08」を発表した。ModuleWorks 2023.08は、5軸加工、レーザー支援製造、PrimeTurning、CNCシミュレーション、3Dポイントプロービング新製品など、ModuleWorks全製品に関する新機能と機能強化が盛り込まれた2023年第2弾のメジャーリリースである。

5軸加工用のユーザー定義工具接触点

球面フライスによるワイヤーフレーム5軸加工では、工具のどの部分がドライブカーブに接触するかをユーザーが定義できるようになった。例えば、フルートの円筒部分で切削すると、工具は大きな力に耐えられるため、特定の材料の切削に適するだけでなく、工具の寿命も延ばすことができる。また、円筒で切削すると、高精度を必要としない用途では切削速度を速くすることができる。高い精度が必要な場合は、工具の先端で切削することも可能である。

3Dポイントプロービング

ModuleWorks Probingでは、3Dタッチポイントプロービングが初めて提供される。ユーザーが部品上の任意の点を選ぶと、システムが自動的にワーク形状を認識し、干渉のないアプローチとリトラクト動作でプローブツールパスを計算する。ツールパスは、CNC制御のネイティブプローブ計測サイクルと互換性のある定型サイクルとしてエクスポートできる。

レーザー支援製造 - 自動振幅調整機能付きウィービング加工

ウィービングパターンは、部品の強度を向上させ、製品に美しさを加える。ModuleWorksの新しいウィービングツールパスは、壁幅の変化に応じてパターンの振幅を自動的に調整するため、手作業による調整が不要なうえ、成膜速度が向上し、壁全体に一貫したビルドアップが実現する。

また、ウィービングトラック上のインテリジェントなポイント分布により、途切れのない送り動作が生成される。ツールパス計算では、自由形状および非自由形状用の安全かつ効率的なツールパスを生成するために、ウィービングパターンに衝突回避が自動的に適用される。

PrimeTurning - 工具ノーズ半径補正

新しいカッター補正オプションにより、PrimeTurning加工のポストプロセッサ出力の柔軟な制御が実現した。

補正タイプは以下の4種類から選択できる:

  • Computer(コンピュータ):補正はツールパス計算中に自動的に実行される。後処理出力には、G40/41/42コマンドなしで補正された移動が含まれる。
  • Control(コントロール):ツールパス計算中に補正は実行されない。G40/41/42コマンドは、後処理された出力に追加される。これにより、CNCオペレーターは機械上で直接補正値を定義することができる。
  • Wear / Inverse Wear(摩耗/逆摩耗):補正は、ツールパス計算中に自動的に実行され、G40/41/42コマンドがポスト処理出力に追加される。これにより、機械オペレーターは、工具の摩耗に応じて補正されたツールパスを調整することができる。
  • Off(オフ):補正は適用されず、結果のツールパスは入力した輪郭に対応する。

CNCシミュレーション ー インターポレーションターニング

インターポレーションターニングでは、複数の直線軸と工具スピンドルの位置を同時に補間することにより、静止したワークに対して切削加工を行う。この方法は、特に大型で非対称な部品に有効である。ModuleWorks CNC Simulationの新たなオプションにより、補間旋盤加工をCNC制御上で直接シミュレーションできるようになった。

More Information