IntelliCAD Technology ConsortiumがCADソフトウェア「IntelliCAD 12.1」をリリース

2024年 1月 9日

IntelliCAD Technology Consortium 2023年12月26日

IntelliCAD Technology Consortium(ITC)は2023年12月26日、同社製CADソフトウェアの最新版となる「IntelliCAD 12.1」のリリースを発表した。

IntelliCAD 12.1は、同リリースの目玉であるアドバンストブロックをはじめ、パフォーマンスの向上と新機能が提供されるメジャーリリースとなっている。アドバンストブロックは、パラメータ、アクション、表示状態により作成・編集することができる。これは、Autodesk AutoCADのダイナミックブロックに類似するものである。

また、属性エディタが強化された属性編集(シングル)コマンドも利用できるようになった。さらに、.dwgファイルをドラッグ&ドロップしてツールパレットにブロックとして追加したり、モデルスペースのビューポートのサイズを変更したりできるほか、ペーパー空間での印刷可能領域の境界表示の切り替えや、印刷スタンプ設定(.pss)ファイルをロードして保存することも可能となっている。

BIMファイルでの作業がサポートされているIntelliCADバージョンの場合は、.ifcファイルへのエクスポート時にIFC4またはIFC4x3スキーマを指定し、AECスタイルの表示プロパティを設定できる。

また、.dgnファイルのネイティブ形式での編集と作成がサポートされているIntelliCADバージョンの場合は、セルライブラリ(.cel)ファイルの添付や、エクスプローラコマンドを使用したレイアウトやテキストスタイルの操作、ジオメトリの中心へのスナップができるようになった。

IntelliCAD 12.1では、テクニカルユーザーのためにODA SDKsバージョン2023.12 SP1が使用されている。IntelliCAD IcAPIはメンバー向けのプレリリースバージョンで、AutoCAD Object ARXと高い互換性があり、ITCメンバーは両方のプラットフォームで動作する単一のコードベースでアプリケーションを構築することができる。

ITCのDavid Lorenzo会長は、「アドバンストブロックは以前から開発中であったが、我々は、2024年の総合的なリリースを待たずして、ITCメンバーにこの重要な機能をできるだけ早く提供することを優先した。これには、新機能のいくつかも含まれている」と述べる。

IntelliCAD 12.1は、Microsoft Windows 11、Windows 10、Windows 8、Windows 7 64 bit版に対応している。また、IntelliCAD Mobile Viewerは、Windowsデスクトップ、Google Android、Apple macOS、iOSに対応している。

More Information