Siemens Digital Industries Software社がクラウドベースの3D CAD「NX X」を発表

2024年 5月20日

Siemens Digital Industries Software社 2024年5月14日

Siemens Digital Industries Software社は2024年5月14日、業界をリードする技術をあらゆる規模の企業に提供する、製品エンジニアリングのための新しいクラウドベースのソリューション「NX X」を発表した。クラウドベースの産業用ソフト製品である「Siemens Xcelerator as a Service」の要であるNX Xは、業界屈指の製品エンジニアリング機能をSaaSとして提供する。

Siemens Digital Industries Software社製品エンジニアリング・ソフトウェア担当シニアバイスプレジデントのBob Haubrock氏は、次のように述べている。「NX Xにより、お客様はクラウドベースのコラボレーティブなエンジニアリング環境に移行できるようになります。Siemensのソリューションを活用することで、知的財産を保持したまま革新的な仕事を継続できるようになるのです。クラウドへの移行は痛みを伴わないプロセスであるべきで、我々はお客様が簡単に移行できるよう支援する決意です。NX Xは、お客様がビジネスを前進させる協調的なイノベーションの機会を集中して探求できるようにします」。

NX Xは、クラウドのライセンス管理、設定、機能提供を一元化することで、IT要件の簡素化を実現できる。NX Xをデスクトップにインストールすることも、AWSクラウドサービス経由で必要な場所にストリーミングすることも可能で、分散したチームに非常に高い柔軟性を提供する。

さらにNX Xは、全てのライセンスに対して、完全に統合されたセキュアなデータ管理機能を提供し、ユーザーは製品データ、変更管理、リリースワークフローを管理して、NX Xのインターフェイスから直接、リアルタイムで共同レビュー(コメント、ビュー/マークアップ)が行える。NX Xは、Siemensのソフトウェア「Teamcenter X」のデータ管理・ライフサイクル管理機能を使用して構築されており、企業がより強力な製品ライフサイクル管理(PLM)機能を採用するための明確なルートをシームレスに提供する。SiemensのXcelerator as a Serviceの一部であるNX Xは、Teamcenter Shareアプリを通じて、クラウドベースのアドホックデータ共有や外部コラボレーションも実現する。

英国を拠点とするe-モビリティ・テクノロジーの新興企業Helixx社は、Helixx Mobility Hubsを通じて、安全で手頃な価格のゼロ・エミッションの電気自動車を事実上世界のどこででも製造できるようにするというビジョンを掲げ、それを実現するためにNX Xを採用した。

Helixx社CEO兼共同創設者であるSteve Pegg氏はこれについて次のように述べている。「Helixx社は、グローバルに設計され、現地で製造された小型商用電気自動車によって、混雑の激しい都市住民のモビリティの質と水準を変革するために設立されました。最先端の製品エンジニアリング・ソフトウェアと、それに関連するデジタルツインにいつでもどこでもアクセスできることは、私たちのビジョンを達成するための基本です。SiemensのNX Xは、NXの全機能がクラウド経由で提供されるため、当社とパートナーは、進行中の設計・製造データに即座にアクセスすることができます。持続可能なモビリティと輸送の未来を構築するのは困難なことですが、SiemensのNX Xを弊社のツールキットの中核として活用することで、これらの課題に正面から取り組み、よりクリーンな未来を構築することができます」。

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