チューリッヒ工科大学の土木工学・建築チームが3Dプリントで蓄湿性のある壁材を開発

2025年 1月16日

チューリッヒ工科大学 2025年1月13日

チューリッヒ工科大学の土木工学および建築チームが吸湿性のある3Dプリント素材を開発した。このプロジェクトは、ジオポリマー素材を3Dプリントした構造体を天井や壁に設置して、空気中の水分を一時的に吸収し、部屋の換気時に水分を放出するというもので、大理石の採石場から出る吸湿性のある廃棄物を細かく粉砕して利用している。この材料をアルカリ溶液と混ぜるとセメントに似た性質を持つが、その生産にかかるエネルギーははるかに少ないという。バインダージェット方式で製作したプロトタイプでシミュレーションを実施したところ、不快指数が通常の壁に比べて75~85%低下するという結果が得られており、機械的な換気システムとは異なり、エネルギーコストや消費量を抑えられる持続可能な建築材料となっている。

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