英国の研究者がムール貝と小麦で形状記憶PLAフィラメントを開発

2025年 2月 3日

ノッティンガム・トレント大学 2025年1月24日

ノッティンガム・トレント大学と英国国立複合材料センターの研究者らがムール貝と小麦を利用した生物学的複合材料を作成し、さらにこの材料に形状記憶特性を付与した。小麦を添加したPLAは93.3%という形状回復率を示し、ムール貝を主成分とするPLAは、純粋なPLAに比べて燃焼性が低いことが示された。研究チームによると、この材料はグリッパやアクチュエーター、環境に優しいパッケージングなどへの利用が見込まれるという。また、この材料を使用して3㎏の重量を支え、1100Nの荷重に耐えうるコイル構造も作成しており、電子機器のパッケージングなどの用途への可能性も示されている。

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