Farsoon社が銅の3Dプリント用大型プリンター「FS621M-Cu」を発表

2025年 6月19日

Farsoon社 2025年6月17日

Farsoon社が、銅に特化した大型3Dプリントシステム「FS621M-Cu」を発表した。熱伝導性、延性、耐食性に優れた銅合金は、航空宇宙分野の燃焼室に不可欠な材料であるが、近赤外レーザーに対する高い反射率により、金属3Dプリントにおける実用性が制限されてきた。620×620×1100mmのビルドエンベロープを備えたFS621M-Cuは、銅合金の反射率に対応するため、4基の1000Wイットリウムファイバーレーザー(1060~1080 nm)を採用。これにより、従来は3Dプリントが不可能だった大型かつ複雑な航空宇宙部品のプリントが一貫した高品質で実現可能になった。高い導電性と反射性という銅の特性によりプリント時に気孔や歪みのリスクが出る課題については、反射防止チャンバーコーティング、精密な熱管理、カスタム高出力レーザーパラメータなどの革新技術でこれを解決している。

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