Polymaker社が3Dプリント用フィラメント「Fiberon PA612-ESD」を発表
2025年 7月22日
Polymaker社 2025年7月15日
Polymaker社が、静電気放電（ESD）保護が必要な産業用アプリケーションの製造を支援する3Dプリント用フィラメント「Fiberon PA612-ESD」を発表した。高性能ナイロン612にカーボンナノチューブを配合したFiberon PA612-ESDは、電気を安全に放散する内部ネットワークを形成する材料で、実施されたデモでは、この素材で3Dプリントされた部品が静電容量式タッチスクリーンと相互作用できることが確認されている。また、Fiberon PA612-ESDは、卓越した機械的強度、剛性、耐熱性に加え、0.45MPaで157°Cという熱変形温度も特長としており、この材料を使用したPCB製造治具は、溶剤除去のための焼成工程でも変形や歪みが出ないという。このような特性を持つFiberon PA612-ESDは、高電流端子ハウジング、耐環境性筐体、機械的ストレスに晒される生産工具の3Dプリントに新たな可能性を開くとみられている。