カリフォルニア工科大学の研究者らがハイドロゲル注入型積層造形技術で金属3Dプリントを飛躍的に進化
2025年 8月18日
カリフォルニア工科大学 2025年8月5日
カリフォルニア工科大学(Caltech)の研究者らが、カスタム形状・組成の金属構造を精密に作成する技術を開発した。これは、「ハイドロゲル注入ベースの積層造形(HIAM)で還元されたCu-Ni二元合金のマルチスケール微細構造と機械的特性評価」と題される研究で、これまで単一金属のプリントに限定されていたHIAMプロセスを複数の金属を組み込めるように改良したものである。この技術は、金属材料の化学組成と微細構造を微調整して材料の機械的弾力性を大幅に向上させるもので、合金設計において前例のない制御を可能にし、特定の機械的・機能的特性を持つ材料を設計する道を拓くものとなる。応用分野は、過酷な環境下で長期間耐えられる軽量航空宇宙部品から生体適合性に優れた高強度なステントまで多岐にわたる。