ModuleWorks社がデジタル製造ソフトウェアコンポーネント「ModuleWorks 2025.04」をリリース

2025年 4月28日

ModuleWorks社 2025年4月18日

ModuleWorks社は2025年4月17日、同社製デジタル製造ソフトウェアコンポーネントの最新版「ModuleWorks 2025.04」のリリースを発表した。ModuleWorks SDKの最新リリースには、プロセスの安全性を高め、ツールパス生成の効率を改善し、部品品質を向上させるために設計された新機能と機能拡張が含まれている。

多軸エッジ仕上げ - バリ取り(ユーザー定義のエッジシーケンス)

自動ソートでは、事前に定義された順序がジョブの特定のニーズに必ずしも一致するわけではないため、各パーツのバリ取り要件を満たすのが困難な場合が多い。

ModuleWorks 2025.04では、自動ソートに代わる実用的なソートが導入された。カーブの入力順序を保持できるようになり、それに従ってツールパスがソートされるため、ユーザーはより柔軟に、好みの順序でエッジを加工し、全体的な加工効率と精度を向上させることができる。

多軸エッジ加工 - バリ取り(自動加工方向)

以前は、3軸および4軸ツールパスの加工方向の決定において最適な順序付けが行われず、ツールパスが非連続となることがよくあった。

ModuleWorks 2025.04には、輪郭方向を考慮して最適な順序を確保する「自動加工方向」という新しいオプションが搭載されている。この機能によって、バリ取りツールパスがより使いやすくなり、加工サイクルタイムも短縮される。

特殊部品 - マルチブレード(エッジ仕上げ)

ユーザーは、傾きや機械の動きによって、工具とリーディングエッジとの摩擦が起きないよう苦労することが多い。エッジは薄いため、オーバーヒートを引き起こす可能性がある。

ModuleWorks 2025.04ではエクステンションを適用し、オフセット材を残して後で除去することで、この問題を解決している。このストラテジーは、エッジに沿って工具を長手方向に駆動し、薄い前縁にダメージを与えることなく、前の加工で残った余分な材料を効果的に除去する。このツールパスの強化により、要求される表面品質と材料の完全性で部品を仕上げることができる。

3軸加工(カスプ一定のコーナーペグ除去)

コーナー領域で一貫した仕上げ面を得るには、パターン崩れやコーナースムージングが妨げとなることが多い。

ModuleWorks 2025.04では、パターンが崩れたり、コーナースムージングでツールパスがずれたりする問題のあるカスプに対応する、インテリジェントなコーナペグ除去ソリューションが導入された。この新しいアプローチは、コーナー部分に戦略的なペグループを自動的に追加し、スムーズで一貫性のある結果を確保し、手作業による研磨の必要性を最小限に抑える。

シミュレーションSDK - 切削シミュレーション(GPUアクセラレーションを活用した衝突チェック)

工具が加工中のストックに衝突する可能性をチェックしながら材料除去をシミュレーションするのは多大な計算量を伴い、複雑な加工シナリオではシミュレーションが遅くなる。

ModuleWorks 2025.04では、GPUアクセラレーションを活用したシミュレーション機能が強化されており、材料除去と干渉チェックの両方を最適化できるようになった。この機能により、特に大規模な機械加工におけるシミュレーション速度が向上し、正確な衝突検出が可能になっている。

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