Spatial社が主要製品ラインの2025 1.0.1リリースを発表
2025年 5月13日
Spatial社 2025年5月5日
Spatial社が、同社製品ラインの2025 1.0.1リリースとアップデートを発表し、CADからシミュレーション、製造、その他の領域に至るまで、顧客に革新的なソリューションを提供するという取り組みへの決意を新たにした。
Spatial 2025 1.0.1では、製造とシミュレーションのワークフローを効率化するために設計された拡張機能が提供されている。主なハイライトは、モデルをより効率的に簡素化するのためのACISの新しいカスタムフィーチャ検出API、対応するCAD形式の拡張(STEP AP242 PMIの書き込みを含む)、隠しボディ除去の継続的な強化などである。Spatial 2025 1.0.1のリリースにより、手作業を減らし、ジオメトリ変換の忠実度を高め、自動化された設計から製造、設計からシミュレーションへのパイプラインのためのツールセットが強化されている。
3D ACIS Modeler
カスタムフィーチャー検出(ベータ版): モデルの簡略化には、エンドユーザーによる手作業や繰り返し作業が必要になることが多い。この機能により、エンドユーザーがカスタムフィーチャーを定義し、モデル内の他のインスタンスを自動的に検出できるようになる。
Panel Ray Fire: 個々のレイを発射する代わりに、この新しいインターフェースを使用して、構造化された矩形パターンのレイの配列を定義することができ、パフォーマンスが大幅に向上する。
スキニングの強化: 最適化されたアルゴリズムにより、ねじれや自己交差が減少し、よりクリーンで正確な出力サーフェスが得られるようになる。
3D InterOp
Creo Readerの改良
コスメティックスケッチの変換: コスメティックワークフローをサポートするために、コスメティックスケッチのテキストをワイヤフレームボディに変換する。
テーブルパターン: テーブルパターンは、穴あけ、フライス加工、切断、穴あけなどの加工工程でフィーチャーの位置を指定する柔軟な方法であるが、この最新リリースでは、テーブルパターンの抽出がサポートされるようになった。
Inventorのスケッチサポート: Inventor 2023以降からスケッチデータをワイヤーボディとしてインポートできるようになった。
STEP AP242のサポート: インポートされたセマンティックPMIデータのSTEP AP242への書き込みがサポートされるようになった。PMIデータのオーサリングは、次回のリリースまでに提供可能となる予定である。
glTF Writerのワイヤーのサポート: この機能により、PMIを含むCADファイルをウェブ表示アプリケーション用のglTFに変換できるようになった。
サポート対象となるCAD形式がアップデートされ、以下の形式に対応するようになった。
- IFC 4.3.2.0
- NX 2412
- Parasolid 37.0
- Revit 2025
- Solid Edge 2025
Data Prep - 3D InterOpアドオン
隠しボディの除去: パーツの場合、新しいオプションの挙動によって、非表示のボディが削除されずに識別され、マークアップされるようになった。アセンブリの非表示ボディ削除は、現在、デモ用に限定された形で利用可能となっている。Data Prepは引き続きSpatialの最重要課題であるため、隠しボディ除去については更なる改善が予定されている。
CGM Modeler
ボディ上の平行曲線の生成(ベータ版):Spatial 2025 1.0.1では、指定された測地線距離で区切られたボディのサーフェス上に平行曲線を作成する新しいオペレータが導入された。この機能は、隣接するツールパス間の正確な間隔を必要とする製造ワークフローで特に有益である。
C#インターフェース: 今回のアップデートでは、メモリ管理がいくつか改善されている。
CSM-CVM
CVMメッシュ品質の向上:アダプティブワークフローでメッシュの規則性が向上した。
CDS
ソフト拘束のサポート: ジオメトリ拘束とソフト拘束の変換ができるようになった。